碁盤に向かえば自然と落ち着いて冷静になれます。
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「兄が碁を打つ姿を見て、面白そう、と6歳の時に囲碁を始めました。趣味でなくなったのはプロを目指し始めた9歳の時です」
囲碁を少しでも嗜む人なら、おわかりのとおり。祖父は、記録にも記憶にも残る昭和を代表する大棋士・藤沢秀行名誉棋聖で、父は藤澤一就八段。棋士家系に生まれついた藤沢里菜三段である。
「7歳で関西棋院の洪清泉(ほんせいせん)三段の道場に入り、小学校の頃から平日は学校帰りに、休みの日は10時から21時まで、食事する以外は、ずっと囲碁の勉強をしていました。長時間でも集中力が切れるようなことはなかったし、元々負けず嫌いというのもあって、勝敗がはっきりつく囲碁に余計にのめり込んだんだと思います。幼い頃から碁会所で60〜70代の方を相手に打っていましたから、11歳でプロになっても年上の方ばかりでしたが、環境の変化に困ることはなかったです」
数々の最年少記録を作り続ける藤沢さんに、率直にその強さの理由を尋ねると「幼少期の道場が自分に合っていた」と自己分析する。
「韓国出身の洪さんの練習法は、ある局面での最善の手順を熟考する“詰め碁”が主でした。それが、私には楽しくて楽しくて。言われてみれば子供時代から特殊な環境で、大きくなるにつれて少しずつ、おじいちゃんは凄い人だったんだなぁって思い知りましたが、私にとっては、生まれた時から身近に碁盤があり、常に家族が囲碁を打っているのが当たり前だったので、碁盤に向かったら自然と冷静になれるんです。平常心が一番実力を発揮できる。対局の際には変に緊張しないように、プライベートでは大好きなアニメ『名探偵コナン』を見たりしながら、リラックスするよう心がけています。その反動か、普段は忘れ物ばかりで、財布は何個失くしたかわからない(笑)。それでも、これまで大会で韓国や中国に何十回も行きましたが、言葉が通じなくても碁盤を通して会話ができることに毎回感動しています。囲碁の魅力の虜なんです」
※『anan』2017年9月6日号より。写真・内山めぐみ 取材、文・若山あや
(by anan編集部)
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