柄本佑、満島ひかりとの舞台に出演! 吉沢亮が一瞬「役者辞めたい」気分に…

エンタメ
2017.09.04
芥川龍之介の数本の短編を題材にした舞台『百鬼オペラ 羅生門』に出演する吉沢亮さんに、稽古開始当初の思いを話していただきました。
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「芥川の世界が面白く楽しい感じになっています」

可愛さと少しの毒とユーモアを含んだアーティスティックな舞台で、日本でも多くのファンを持つ演出家、インバル・ピント&アブシャロム・ポラック。イスラエルを拠点に世界で活躍する彼らの新作は、芥川龍之介の数本の短編を題材にした舞台『百鬼オペラ 羅生門』。

「我々日本人が考える芥川作品というと、黒澤明さんの映画みたいな黒くドロドロとした暗い世界だと思うんです。でも海外の演出家だからか、美術や衣裳を含めてもっとファンタジックで楽しい感じなんですよね。悲劇であるはずなのに喜劇として面白おかしく扱っているというか」

表題の「羅生門」を軸に、悪に手を染めても生き延びる道を選ぶ下人の妄想や白昼夢として、「藪の中」「蜘蛛の糸」「鼻」などの短編が組み込まれ、一本の物語に。吉沢亮さんは、その下人と相対していく存在として登場する。

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「台本を読んで、芥川の短編がこんなふうにひとつの世界にまとまるんだ、と単純に面白かったです。とはいえシーンごとに、やることもセリフのトーンや心情も変わるし、ひとつの場面でも笑ったり泣いたり感情がいろんな方向に行くので、最初は戸惑いました。いまようやく慣れてきて、いろんな心情でいろんな顔をして、自分ができる範囲の感情を出すのが面白くなってきています」

しかし、稽古開始当初の本読みで、「周りがうますぎて、一瞬ですが、役者辞めたいとすら思った」くらい打ちのめされたそう。

「その後の自分のセリフ読みたくねーってなりました。いまの自分にあるものを出し切らないと」

そう話す口調はきっぱりと力強い。「ここ最近、わかりやすい役じゃないものを演じる機会が増えてきています。これまでやってきたことを誰かが見ていてくれて、選んでくれているのかなという気がして嬉しいんです。今回、素敵な共演者の方々と、新しい刺激をくれる演出家さんと一緒にやれることがありがたいです」

よしざわ・りょう 1994年生まれ。現在公開中の映画『銀魂』に出演。この先も、10 月に『斉木楠雄のΨ難』、来年には『リバーズ・エッジ』など出演映画の公開が続く。

シャツ¥8,000(ビューティ&ユース/ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店TEL:03・5428・1893) その他はスタイリスト私物

『百鬼オペラ 羅生門』 9月8日(金)~25日(月) 渋谷・Bunkamura シアターコクーン 原作/芥川龍之介 脚本/長田育恵 演出・振付・美術・衣裳/インバル・ピント&アブシャロム・ポラック 出演/柄本佑、満島ひかり、吉沢亮、田口浩正、小松和重、銀粉蝶ほか S席1万800円 A席8500円 コクーンシート6500円*すべて税込み ホリプロチケットセンターTEL:03・3490・4949 10月に地方公演あり。(C)奥山由之

※『anan』2017年9月6日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・荒木大輔 ヘア&メイク・内山多加子(commune) インタビュー、文・望月リサ

(by anan編集部)


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