自分と似ているカネキが強くなる姿に、励まされます
画が好きだという藤咲彩音さんと、『東京喰種 トーキョーグール』の出合いは、3年前。
「でんぱ組.incが、作品が連載されている『週刊ヤングジャンプ』の表紙に出させてもらうことになり、撮影のときに担当の人から“この漫画、面白いよ”と教えてもらったんです。当時の私は学生で、仕事と学業を両立しないといけない状況だったのに、どちらも中途半端なことに悩んでいたんですね。そんな自分と、人間と喰種の両方であるがゆえに、居場所がどっちつかずになっているカネキくんがかぶり、作品にガチッとハマり、引き込まれました」
でも、物語が進むにつれ、カネキへの共感する気持ちは変化。
「カネキくんは、どんどん強くなっていくんです。時には、心をえぐられたり、逃げることもあるけれど、突きつけられた現実と向き合い、生き方を決断する。そんな姿を見ていると、“私もがんばらなきゃな”と励まされるんです。いつも支えてもらっていますね。そんなふうに尊敬しているのはカネキくんですが、好きなのはトーカちゃん。絶対的なヒロイン感がありながらも、使命感を持ち、人間が大好きという部分がにじみ出ているところが、かわいい!」
逃げられない問いを突きつけられる物語です。
藤咲さん自身が作品に登場するなら、どんなキャラがいい?
「喰種が持っている“赫かぐね子(捕食や戦闘の際に使う器官)”をほしいと思うので、喰種なのかもしれないです。“赫かぐね子のなかでも、一番カッコいい尾赫(びかく)がいいな~”って(笑)。でも、『東京喰種 トーキョーグール』の世界には、入りたくないですね。だって、みんなが平和で平等に生きられればいいのに、人は喰種に怯えながら暮らし、喰種は人を食べないと生きていけない。そして、捜査官には、大切な人を喰種に奪われた哀しみがあり、戦わなければいけない。しかも、喰種にも、人間を食べたい人と、そうじゃない人がいて…。人間と喰種、捜査官という3つの関係性が、どうやってもつながらない世界は、悲しいですね。読むたびにもどかしい気持ちになるし、“こんなにも考えさせられる作品があるのか!”と感じます。非現実な世界を描きながら、逃げられない問いを突きつけられる物語ですね。でも、それこそが、作品の面白いところだなと思います」
純朴だった少年カネキの激変ぶりから目が離せない!
何も知らず、穏やかな生活を送っていたカネキの人生は、自分が喰種になったことを知ってからガラリと変わる。葛藤だらけの日々を、傷つきながらも乗り越え、成長していく。「単行本の1巻に出てくるカネキくんは、ただの恋をしているピュアネスボーイで、かわいらしくて大好き。親友のヒデと楽しく生活しているシーンは、物語が進んだ今となっては切なすぎます…。どんどん強くなるカネキが最終的にはどうなるか、見守りたいですね」
トーカとジューゾーの激しい気質がたまらない
人間と、人間を捕食する喰種との間には、どんなに話し合いをしても埋まることのない溝がある。そのせいで、人間はもちろん、傷ついている喰種も、たくさん存在する。「ヒナミちゃんが、喰種であるがゆえに殺されてしまった両親のことを思って泣くシーンは、胸が痛いです。“きれいごとを言うだけでは生きていけない”という気持ちにさせられますね。残酷だけど、そんなストーリー展開が、作品の魅力のひとつになっていると思います」
人間と喰種の相容れない関係性。ヒナミの心の叫びに涙…
藤咲さんが好きなキャラクターは、どちらも情け容赦なく相手を攻撃する、喰種のトーカと捜査官のジューゾー。「特に、ジューゾーちゃんと、喰種のクロ&シロ姉妹が戦うシーンは大好きです。ただ、トーカとジューゾーはどちらも激しい性格の持ち主ながら、悲しい過去や人間らしい部分があって、胸を打たれます。石田スイ先生の描くバトルシーンは、どれも美しくて大好き。頭の中がどうなっているのか、一度見てみたいです」
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