市川團子
新緑のような瑞々しさで歌舞伎界の新時代を感じさせる市川團子さんは、美容通としても知られる存在。
「肌が綺麗な韓国アイドルの方々に刺激を受けたことが美容に目覚めたきっかけ。肌は強い方ですが一度荒れると舞台化粧で悪化しやすいので、肌トラブルを起こさないケアを意識しています。よく飲むサプリは亜鉛、ビタミン、ヘム鉄。たくさん寝ることも重要に」
公演が続くハードな日々を乗り切るために欠かせないものとして挙げたのが、マッサージと朝風呂。
「マッサージに最適なのがラクロスのボール。朝風呂は、蒸気で保湿されて喉の調子が良くなると(中村)隼人さんに教わり、同じく隼人さんに教わった喉を開くマッサージとともに、舞台がある日は実践しています」
自身で行うという舞台化粧には、あるこだわりが。
「僕は祖父(市川猿翁)に憧れているので、鼻が高い祖父の顔に近づくよう、鼻の形を似せるため特に鼻先の下に現代の化粧でいうハイライトを入れています」
顔立ちだけでなく舞台にかける熱量もおじい様譲りの團子さんが、美しい表現のために心がける点とは?
「歌舞伎は型や形が大事。ただ自分は骨格ナチュラルで腕が長い分、従来の角度だと美しく見えないことが多いので、美しく見えるように工夫したりと、見え方を自分なりに調整するようにしています」
最後に、目指していきたい美しさのあり方を尋ねた。
「歌舞伎界は、60歳を越えてもそれを感じさせないエネルギーの凄い先輩方ばかり。自分もどの年齢になってもそれを感じていただけるような役者になれたら…と思っています」
Favorite Items
A 「舞台化粧を落とした後に、これで洗顔するのがお約束。粘り気があり、肌の奥の汚れも落ちる気が」
マニフィーク クレンジングフォーム 130g¥1,320(コーセーコスメポート TEL:0800・222・2202)
B 「オールインワンなので、夜中までお稽古があり、早く寝たい時に◎。惜しまずたっぷりつける点がポイント」
マニフィーク モイスチュアライジング ジェル 230ml¥2,750(コーセーコスメポート)
C 「乾燥がひどい冬場はこれをプラス。肌に合うので、ずっと使っています」
キュレル クリーム[医薬部外品]90g¥1,650*編集部調べ(花王 TEL:0120・165・698)
My Beauty Rules
1、洗顔はこすらない&落としきるを徹底。
「洗顔の際は、ぬるま湯を手にためて30回以上すすぎます。そうすることで汚れが落ち切り、1段階先の肌の軽さが実感できるんです。摩擦も避けるようにしていて、目の粗いタオルは使わずに肌当たりが優しいマジックタオルやティッシュで顔を拭くのが定番に」
2、お気に入りのバスソルトでゆったり入浴。
「お風呂はすごく長くて、毎日30分以上湯船に浸かります。41°Cくらいの設定で、香りのいいバスソルトを必ず入れるのがこだわり。以前は音楽を聴いていましたが、何も聴かない方が疲れは取れると気づいて。今は意識的に電子から離れる時間にしています」
3、思い立ったら散歩して気分すっきり。
「僕、散歩が大好きなんですよ。朝でも夜中でもスマホを持たずに家を出て、時間も決めずに歩きます。常に思考を巡らせがちなので、それを落ち着かせる部分もあるのかも。特に舞台後はアドレナリンが出て眠れないこともあるので、散歩でクールダウンしてますね」
PROFILE プロフィール
市川團子
いちかわ・だんこ 2004年1月16日生まれ、東京都出身。’12年に『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』のワカタケル役で五代目市川團子を名乗り初舞台。歌舞伎座で12月3日から26日まで開催される十二月大歌舞伎の『天守物語』では、坂東玉三郎さん演出のもと姫川図書之助役を務める。