前傾姿勢と無表情で、頭は硬くなりまぶたも下がりがちに。
「仕事に適さない環境のリモートワークで姿勢は崩れ、前のめりで画面を追う日々。背中から首、頭まで固まるのは当然です。さらに人と会うことが減り顔の筋肉も使わなくなっています。頭と顔は筋肉と筋膜で繋がっているので、頭が凝ると顔を引き上げる力が低下し、目元にもたるみやシワが」。頭頂部を親指と人差し指でつまめない人、耳の上や眉の上をこぶしでグリグリやると痛い人は、村木メソッドの頭ほぐしを大至急!
【BEAUTY POINT】
(1)気になっても目に刺激は禁物。
むくんだり、腫れたまぶたを気にして、目の周りを指でゴリゴリ流したり、ローラーを転がすのは絶対NG。まぶたの皮膚はとにかく薄く、些細な刺激でもダメージを受けて逆に老化を進めるリスクに。
(2)額や眉の凝りがまぶたの負担に。
目が開きにくい、小さくなった、と思うなら額と眉の緊張を疑って。ここの筋肉が凝ると目を開くための眼輪筋にも影響し、まぶたが重く下がってしまう結果に。目を大きく開くなら頭も額も柔らかく。
(3)リモートワークも姿勢を意識して。
まぶたの重さに繋がる頭の凝りも、姿勢の悪さが大きな原因。リモートワークで長時間の前傾姿勢、眉をしかめてPC画面を見つめていれば、肩首頭の筋肉がカチコチに。1時間に一度はストレッチを。
【HOW TO CARE】まぶたが上がる、目が開く! 頭ほぐし。
(1)額の前頭筋をこぶしでクルクル、目がぱっちり。
握りこぶしの平らな面を額に当てて圧をかけ、上げて止まったところで、半径1~2mm程度の小さい円を5回描く。それを顔の中心からこめかみまで水平ラインに4~5か所。眉から生え際まで3ライン同様に。
(2)帽状腱膜と後頭筋を小さく動かし血流アップ。
帽状腱膜に指の腹で圧をかけ、頭蓋骨から筋膜を剥がすイメージで1~2mmずつ左右に5回ほど動かす動作を前から後ろへ繰り返す。後頭筋は握りこぶしの平らな面を使い、圧をかけながら左右に小さく揉みほぐす。
(3)耳上の側頭筋を緩めて目を開き頬を引き締める。
親指をこめかみの凹みに引っ掛け、手のひらを返して残りの指を後頭部に固定。親指で圧をかけぎゅっと頭を引き上げながら、口を大きく開閉し「アムアム」と10秒間繰り返し言う。親指の位置を耳の上で移動して同様に。
(4)眉の筋肉に圧をかければ瞬間に目力がアップ。
人差し指をカギ型に曲げ、第一関節から第二関節の平らな面を眉頭に当てる。机に肘をつき、頭の重みで圧をかけ、「うんうん」「いやいや」と首を小さく縦横に振る×5セット。眉山、眉尻、目尻も同様に行う。
むらき・ひろい アンチエイジングデザイナー。大手エステサロン、整体院、美容クリニックで腕を磨く。東洋と西洋の技術を融合した村木メソッドが話題。著書に『整筋・顔体大全』(日経BP)など。
※『anan』2020年11月4日号より。イラスト・別府麻衣 取材、文・片岡えり
(by anan編集部)