舐めなくても…カップルが実践する「イチャイチャの工夫」 #108

文・紫深(sisin) —
世の中には、セックスで舐められたり、見られたりするのに抵抗感がある男女がいます。それを、「愛」の力で乗り越えるには、どんな対策が必要なのでしょうか? カップルに聞いてみました。

【女は心で濡れる】vol.108

「本当は、すごく勇気がいる……」

sisin (1)

「女は心で濡れる」を合言葉に、官能エッセイスト紫深(sisin)がお送りするセックスコラムです。第108回目は、触れたり舐めたりすることに苦手意識があるカップルがセックスをする時に気をつけていることを調べてみました。

粘膜にドキドキする気持ち

セックスは、肌との触れ合いはもちろんのこと、粘膜や口内、愛液などが入り混じる行為です。どれだけ好きな相手でも、「触れるのが億劫」「オーラルセックスができない」など、触れたり舐めたりすることに苦手意識がある男女は少なくありません。また、パートナーにそれを打ち明けることができずにいると、ふたりの関係に溝ができてしまうことも……。

そこで今回は、触れたり舐めたりすることに苦手意識があるカップルにセックスで意識していることや対処方法を教えてもらいました。

1. 汗やにおいがイヤ…

まずは、キレイに洗い流して……。

彼氏「俺は、お風呂に入らなくてもセックスできるし、むしろ彼女の匂いや汗が好き。だから、お風呂に入らない状態で突然襲ったりすると、彼女が決まって『お風呂に入ってないからヤダ』と拒否するんだよね。自分は良くても彼女はイヤがるから、セックス前にはお風呂にお互い入るようにしている」(32歳・公務員)
彼女「生理前におりものが増えたりストッキングを履いていて足のにおいが気になったりと、女性なら気にすることってあると思う。彼氏には『気にしないから大丈夫』と言われるけど、私はお風呂に入ってキレイな状態にしてからじゃないと集中できない」(30歳・派遣社員)

嗅がれたり舐められたりすることに抵抗感がある方は、まずお風呂に入ることで抵抗感が薄れるようです。「匂いフェチ」には物足りないかもしれませんが、受け入れてあげましょう。

2. クンニができなくて…

キスはできるけれど……。

彼氏「もしかしたら潔癖症なのかな…? 好きな相手でもクンニがどうしてもできなくて、指で触るだけにしていたんだけど、ある日言われたんだ。『なんで舐めてくれないの?』って。キスはできるけど、どうしてもクンニが苦手だと説明したら、それ以来してほしいと言ってこなくなった。気を遣ってるのかも」(34歳・販売職)
彼女「初めてセックスした時は、まだ早いか…と思って言わなかったんだけど、回数を重ねてもオーラルセックスがないから一度だけ聞いてみた。なんとなく苦手な雰囲気がしてたのは伝わっていたけど、ちゃんと聞くのは初めてだったからはっきりさせたくて。理由を聞いてからは少し安心。私の体が苦手なのかと捉えちゃってたから…」(28歳・会社員)

オーラルセックスを好む女性も多いですが、なかにはクンニが苦手な男性もいます。本当はしてほしいという気持ちがあるならば、確認も必要。何度も何度も聞くのはプレッシャーを与えてしまうので、一度だけ聞いてみてみましょう。

3. 精液を見せたくない…

コンドームの中でこっそり……。

彼氏「自分の精液を見せるのがあまり好きじゃなくて、イッたら必ずコンドームをすぐに捨てている。彼女に舐められたり触られたりして射精するのはなんだか恥ずかしいというか、色とか粘着度とかを観察されるのがイヤで…」(30歳・会社員)
彼女「たまに彼氏のことを責めたくなって長時間舐めていると、『イキそうだからダメ』とストップされてしまう。イクところを見たかったのに、見せるのが抵抗あるらしく、挿入してイクようにしている。私は全然平気なんだけどなあ…」(32歳・受付、事務職)

男性は、その日のコンディションによって精液が異なるとか。色が濃い、薄い、サラサラ、ネバネバ……など、あまりじっくり見られるのは抵抗があるのかもしれません。

できる範囲で楽しめる方法を

人それぞれ、できる、できないの境界線があります。デリケートな問題ですが、無理に求めるより相手の許容範囲内で楽しむ工夫をしてみましょう。


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