夫にセックスを拒まれて【実録】1年間の別居生活で見つけた私の答え
鍵は、寛容になることだった
別居生活をしている私に、両親が説得。頑固な私は、なかなか受け入れず。また、原因がセックスレスだというのも、親には話しづらいものがありました。
「何で別居生活を送っているのか」と問われても、レス以外の不満を話しました。その部分の解決策は答えてくれるもの、肝心のレスの解決策は、当たり前ながら返ってくるわけがありません。
時間だけが過ぎていき、もう離婚しても良いかなと思っていた頃、夫から連絡が入りました。「無理して帰ってこなくていい。何年でも待ってる」と。
さすがに何年も待ってはくれないだろうと思いましたが、セックスしないからといって、私の全てを拒絶しているのではないんだと考え直しました。それから数週間、いったん帰ることにしたのです。
帰ってみると、前よりも寛容になった夫がそこにいました。何の話題でもギクシャクして喧嘩になっていたように思うのですが、明らかに聞く姿勢を見せるようになったのです。
それを見て、私自身器が小さかったと反省。夫の話を聞くよう心がけました。そうすると、今まで喧嘩になっていたことは、小さなすれ違いが多かったことも発覚。
相手の言葉と心に耳を傾けるように努めました。以前は引っかかっていたままにしていたことも、本音を聞けるようになりました。夫もそうしてくれたように思います。
徐々にわだかまりが解け、会話も笑顔も増えました。
それでもセックスレスの話題は出せず…
以前のように、いろいろいろな話をするようになりましたが、それでもセックスレスの話題は出せないままでいます。
重たいからと、また話し合い自体を拒否されるかもしれない。いざセックスしても、妻だけEDは変わっていないかもしれない。丁寧なセックスは望んではいけないのかもしれない。
デメリットを考えると、傷つくかもしれないと怖くなってしまうのです。結局保身に走り、この話題は出せないのです。夫からも出ることはなく、なんだかタブーのようになっているのが現状です。
セックスがなくても満たされるということ
前と違うのは、セックスレスであっても、心が満たされば良いなと思っているところ。
男性の性欲については、体感することができません。だから、夫がどう感じているのかはわからずじまいです。もしかしたらこっそり風俗に行っているかもしれないし、浮気相手がいるかもしれません。
それはそれで嫌ですが、今のところその真実はわからないので、考えないようにしています。逆に言えば、考えないようにすることが可能なくらい、心が満たされているのだと思います。以前はちょっとしたことで疑心暗鬼になっていましたから…。
今後どうなるかは私自身にもわかりませんが、今のところ、セックスレスが解消していなくても幸せなんです。一生レスだとしても、それでも大丈夫だと思えるくらいには。
自己否定して別居生活を送っていた当時、レスを解消しないままに関係修復するとは想像もしませんでした。そして、夫婦生活は抜きに、寛容さって大切だなと改めて考えさせられました。この件で、人間関係において大事なものを学んだような気がします。
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