社内 不倫 悲惨 復讐

元不倫相手の娘と妻につるし上げを食らって…職場で不貞を暴露された32歳女性が迎えた「自業自得な顛末」【後編】

文・菜花明芽 — 2024.5.4
ウェブデザインの会社で働く若菜さん(仮名・32歳)。いつも職場の男性から注目を浴びていたものの、ある新入社員(彩花さん・仮名・22歳)がやって来たことで、モテる女性のポジションを奪われてしまい、そのいら立ちを彼女にぶつけることに。さらに、自らの出世と引き換えにカラダの関係にあった社長(拓真さん・仮名・52歳)との不倫にますますのめり込んでしまって。しかし、ある日突然彼に別れを告げられてしまいます。

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社内 不倫 悲惨 復讐

あっさり不倫相手に捨てられてしまった若菜さん。突然の別れはつらかったものの、今まで以上に仕事に邁進することにしたのだとか。

見下していた部下に不倫がバレてしまって…彼女の衝撃的な正体とは…?

「翌日、出社すると廊下にいる彩花さんに手招きされました。何かと思い彼女の元へ向かうと『若菜さん、父と不倫していたんですね』と睨みつけてきて。

なんと彩花さんは元不倫相手である拓真さんの娘だったのです。たしかに二人は同じ名字だったけれど、ありふれたものだったので親子だと気づかず。

彼女は父親の忘れ物を届けにホテルを訪れ、その時私に遭遇したのだと話しました」

若菜さんは不倫がバレて焦りを感じるというより、彩花さんへの怒りがふつふつと湧いてきたと言います。

「私はとにかく彼女の存在を目障りに感じました。その場で『父親のコネを使って入社したのね』『通りで仕事ができないはずだわ』と本人に嫌味を言って。

私は彩花さんに不倫の事実を暴かれても、まだすべてを隠し通せると高をくくっていたのです。私の態度に怒り心頭の彼女に『絶対にあなたを今の地位から引きずりおろしてやる!』と怒鳴られても、少しも怖くありませんでした」

急な会議が開かれて…そこに現れた意外な人物とは…?

「その日の午後、急な会議が開かれることになりました。彩花さんが『大事なクライアントが来る』と言うのですが、私にはまったく心当たりがなくて。

社長をはじめ全員で会議室に待機していると、しばらくして見知らぬ女性が現れて『拓真の妻の裕子(仮名・51歳)です』と名乗ったのです。まさか元不倫相手の妻が会社に乗り込んでくるとは思ってもみませんでした」

不穏な空気が流れる中、社長である拓真さんが若菜さんとの不倫を認めみんなの前で謝罪したそう。

「その後も、会議という名のつるし上げは続きました。会議室のスクリーンに私と拓真さんがホテルの一室を出入りする不倫の証拠写真がいくつも映し出されて。

手元にある資料にはその日時まで細かく記載されていたのです。窮地に立たされた私は『拓真さんはいつも「妻も恋人を作ってくれれば、こちらの不倫も公認になるのに」と口癖のように言っていたんですよ』と裕子さんに反撃。

すると彼は『そんなこと言った覚えはない』と素知らぬ顔をして…土壇場で私は拓真さんに裏切られました」

ここで妻の裕子さんがさらに若菜さんに追い打ちをかけたと言います。

「あまりのことに私は頭が真っ白になっていました。裕子さんが『娘が不倫するなんてあなたの親も泣いているわよ』と言ったかと思うと、資料に直筆で書いてある一文を指差してきて。

そこには『若菜がご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。不貞を働くなんてもううちの娘でも何でもありません』と母親の筆跡で書いてあったのです。裕子さんが両親に私の不倫を暴露し、母親に謝罪文を書かせた様子。

この出来事が原因で会社に居づらくなって、私は退職を余儀なくされました」

その後、若菜さんは両親に絶縁を言い渡されたのだとか。

「私は不倫が原因ですべてを失いました。彼の妻に慰謝料を請求されて、支払いのため仕事を探しているものの、このご時世そう簡単に見つからず…。

今まで『お金がない』と言えば拓真さんが金銭的に援助してくれたこともあり、お給料が出ても浴びるように使っていたので、蓄えはほとんどありません。

ですので、もうすぐ部屋の家賃も払えなくなり路頭に迷うことに。誰も頼ることができなくて…この先私一人でどう生きていけばいいのでしょうか」

自業自得な結果を迎えた若菜さん。不倫の代償はあまりにも大きかったのではないでしょうか。

たとえ目上の人から魅力的な条件を出されたとしても「ダメなものはダメ」ときっぱり断る勇気も必要です。


不倫の経緯を描いた【前編】はコチラをどうぞ。


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