足立梨花、共演者と一切しゃべらず 新作映画テーマは「いじめ」
「正直、すごく感想が言いづらい作品だと思います。描いている題材は、いじめなので、とても重いんですが、描き方はどこかポップな部分もあって…。この映画に出演して思ったのは、いじめは、被害者からするとヘビーな問題。でも加害者にとっては、残酷な言い方だけど、楽しんでいる部分もある。さらに、直接関わっていないクラスメイトの目には、加害者とも被害者とも違うものとして映る。監督は、いじめの持つその多面性を描きたかったんだと思います」
そう語るのは、主人公の舞を演じた足立梨花さん。父親の転勤に伴い、東京から田舎の高校に転校してきた葛西舞。何もない田園風景、ダサいクラスメイト…。それでもなんとか楽しくやっていこうと決意した矢先、中学時代の同級生・詩乃が目の前に現れた。彼女は中学時代に舞のグループからいじめにあっており、舞への復讐を決意。そこから舞の学校生活は壮絶なものになっていく…。
「共演者の人たちと親しくなっちゃうと、演技の中にもそういう空気感が出てしまうかも、と思い、今回は撮影中、一切共演者のみんなとしゃべらなかったんです。辛かったけれど、その甲斐あって、すごく刺々(とげとげ)しい雰囲気は出せたかな、と(笑)」
脚本は、映画『少女』などで手腕を発揮した松井香奈さん、また監督の山岸聖太さんは、星野源さんや乃木坂46などのMVを多数手がけるクリエイター。そのポップな映像感覚が、映画の随所に生かされている。そこも見どころの一つ。
「高校生の話ですが、大人が観ても思い出すことがあったり、いま自分がいるコミュニティの中の人間関係に置き換えて考えることもできると思う。特に、“こうすればいじめをなくせる”と、方法を提案しているような作品ではありません。でも、これを観て、少しでもいじめについて何かを考えて、行動をしていただけたらうれしいな、と思います」
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