産後の職場復帰、どうしたらいい? 転職した先輩ママのケース
子どもが保育園に入ったら、いよいよ働きながらの育児がスタート。「ここで大事なのが、次への備え。やがて小学校に入ると、子どもが帰宅する時間は早まります。時短勤務が可能かなど夫婦で働き方を話し合って」(静岡大学人文社会科学部教授・白井千晶さん)。
復帰&再就職で大事なことは。
元の職場に復帰したら、「とにかく昼間は目の前の仕事に集中。実際に、出産後のほうが仕事の効率が上がった、という女性は多いです」(白井さん)
一方、出産を機に仕事を辞めた人が再び仕事を始めるには。
「タイミングは人それぞれですが、子どもが小学校に入ったらという場合が多いよう」
以前のように仕事ができるか不安…、という声も多いけれど、「育児を経験すると、複数のことが一度にできるマルチタスクが身につく。自信を持って仕事に臨んでほしいです」
ママ友は、誰よりも頼れる親友。
「育児休業中の20倍はやることがあるのが、復帰後の生活。家事を効率よく“手抜き”する方法をたくさん知っておくと安心です」と、白井さん。「そうして気持ちに余裕ができたほうが、仕事にも育児にも好影響です」
料理は作りおきを駆使する、洗濯物は畳まなくてもいいと割り切る、さらには、前述した地域のサポートを利用して家事代行を頼んでしまうのも一案。
「ここで助けとなるのが、保育園のママ友同士のネットワーク。手抜きアイデアなどの情報交換だけでなく、手が離せない時にお互いの子どもを預かり合えたりと、実は誰よりも頼れる存在です。こちらから先に助ける気持ちで接し、良い関係を築きたいですね」
以下では、産後どう職場復帰したか、実際のママの声をご紹介します。
Case1 「転職で、子育てがしやすくなりました」Aさん(35歳・広報)
ファッション関係の広報だったAさんが働き方を変えようと思ったのは、2人目の子どもの育休が明け、職場に復帰して1年が経った頃。子どもをそれまで預けていた私立の保育室から公立の認可保育園に転園させて、本格的に転職活動を始めた。「それまでも10時から17時までの時短勤務でしたが、残業や休日出勤がネックでした。環境や収入、やりたい仕事内容かのバランスを考えて決意しました」。
現在は健康系メーカーの広報を担当。終業が19時のためお迎えは自分の母親頼みとなったが、「残業はほぼなく、福利厚生や仕事の環境も良くなりました。満足しています」。今後の課題は、「これ以上産むか、産むとしたらいつか。また、成長してきた1人目の子にきちんと対処できる時間を持てるか。再び転職することも視野に入れて、模索しています」。
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