デヴィッド・ボウイの凝縮感がスゴイ! 日本独自のコーナーもある回顧展

http://davidbowieis.jp/ (C)Eikon /G.Perticoni
デヴィッド・ボウイ逝去――。そんなショッキングなニュースが世界を駆け巡ったのは、昨年1月10日のこと。1年以上に及ぶ闘病生活の末、69歳での死だった。

前衛的な音楽性はもとより、斬新なファッションやメイクなど、時代の先を行き、人々から驚きと称賛を集め続けたボウイの生涯。その回顧展『DAVID BOWIE is』が、本国イギリスを皮切りにドイツ、イタリアなど世界9か国で行われ、いよいよ日本に上陸する。
そもそも本展の巡回は、彼の50年に及ぶキャリアを振り返るべく、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館がキュレーションを行い、2013年に同館からスタートしたもの。デヴィッド・ボウイ・アーカイブが所蔵する映像や写真、ステージ衣装、直筆のスケッチや歌詞などが300点以上展示される。
ボウイといえば親日家としても知られ、歌詞の中に「僕は日本の影響下にある」と綴ったこともあるほど。本展では日本と関わりの深い展示品も数多く観られる。40年以上ボウイを撮り続けた鋤田正義の写真や、“出火吐暴威”と刺繍された山本寛斎デザインの衣装、自ら描いた三島由紀夫の肖像画などが鑑賞できる。

また、他国では展示されていない日本独自のコーナー「SPECIAL」もあり、映画『戦場のメリークリスマス』でボウイと共演した、北野武、坂本龍一のインタビューや名場面映像を上映。
会場入り口ではヘッドフォンが手渡され、音楽やインタビューを聞きながら、これらを鑑賞できるという仕掛けも臨場感たっぷり。
http://davidbowieis.jp/ (C)Eikon /G.Perticoni
1947年1月、ロンドンに生まれ、少年期からミュージシャンとして活動を始める。1967年、20歳の時にファーストアルバム『デヴィッド・ボウイ』をリリース。架空の異星人ジギー・スターダストを名乗り作品を発表するなど、独自の世界観にも注目が集まる。『戦場のメリークリスマス』『ラビリンス魔王の迷宮』ほか俳優としても活躍。Striped bodysuit for the Aladdin Sane tour, 1973. Design by Kansai Yamamoto. Photograph by Masayoshi Sukita (C)Sukita/The David Bowie Archive
※『anan』2017年1月18日号より。文・保手濱奈美
(by anan編集部)