『バットマン』や『スーパーマン』などを輩出したアメリカのコミック出版社「DCコミックス」のスーパーヴィラン(=悪役)が一堂に会し、剣と魔法の世界へと転生してしまったら――そんな“まぜるな危険”? ともいえる物語が話題のアニメ『異世界スーサイド・スクワッド』。主人公ハーレイ・クインをはじめ魅力的なダークヒーローが勢揃いしているが、“悪のカリスマ”としてひときわ異彩を放つのが、ピエロメイクのジョーカーだ。

声のトーンも芝居も自由に演じる、それがジョーカーというキャラ。

梅原裕一郎 アニメ

「彼は退屈な世界に大きな不満を抱いていて、それをぶち壊したいという強い欲求があるんです。なので、笑顔のメイクから伝わる狂気性だけでなくて、その裏にある怒りや悲しみも表現できればと思います」

このように今回のジョーカーを受け止め、演じているのは、クールな二枚目から悪役まで手掛ける声優・梅原裕一郎さん。ジョーカーといえば、平田広明さんなど、名だたる声優たちが吹き替えを担ってきた。

「この作品にも、子安武人さんや大塚芳忠さんなど、過去ジョーカーを演じられた方々が参加されているので、僕はビビり散らかしていました(笑)。でも、作品によってジョーカーの解釈は異なっているし、本来は定型のない自由なキャラ。実際、声のトーンにしても芝居にしても、いろんな引き出しが使えるんです。例えば、声が高いトーンから急に低くなってもいいし、いきなり早口になっても、ねっとりした喋りになってもいい。日常ではできないことなので、アフレコが終わったときは爽快感があります(笑)」

本作の第1話では、主人公ハーレイとの過激な掛け合いが楽しめる。ふたりの不思議な信頼関係が、会話劇にも反映されている。

「ハーレイとは師弟関係ですが、意外と彼女の方がぶっ飛んでいて、振り回されているように見える(笑)。ジョーカーが彼女を“イイ女だ”と評しますが、想像できない言動も含めて魅力に感じているんだと思います。一方で、ハーレイも重要な場面ではジョーカーの言葉を思い出してピンチを乗り切ったりする。根本に信頼があるんでしょうね」

冒頭で登場するジョーカーだが、その後いったんは物語から姿を消す。しかし、神出鬼没の彼がこのままフェードアウトするとは思えない。

「スーサイド・スクワッドの面々と徒党を組んで行動するジョーカー、というのも変ですからね(笑)。彼はひとりで、トリックスター的に裏側で動いているはず。どこで再び現れるのか、楽しみにしてもらえれば」

梅原裕一郎 アニメ

アニメ『異世界スーサイド・スクワッド』 犯罪都市「ゴッサム・シティ」のヴィランたちが、とある任務で剣と魔法の世界へ。その世界を牛耳る王国に捕らわれた彼女たちに解放の条件として提示されたのは、敵対する帝国軍の制圧だった――。毎週金曜24:30~TOKYO MXほか放送中。Suicide Squad and all related characters and elements © & TM DC © 2024 Warner Bros. Japan LLC

うめはら・ゆういちろう 静岡県出身。2013年にデビュー。’16年、「第十回声優アワード」新人男優賞を受賞。主な出演作に、TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』(ウェザー・リポート)、『マッシュル‐MASHLE‐』(アベル・ウォーカー)など。

ジャケット¥70,400 シャツ¥37,400 パンツ¥37,400(以上セモー/ビューロー ウエヤマ TEL:03・6451・0705)

※『anan』2024年7月31日号より。写真・土佐麻理子 スタイリスト・笠井時夢 ヘア&メイク・時田ユースケ インタビュー、文・森 樹

(by anan編集部)

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