カラダのゆがみをリセット! 有名人も密かに通うサロンのセルフメソッドを公開

2024.2.13
筋肉、骨格、そして神経にアプローチして、ガチガチに固まったままゆがんだカラダをリセット。有名人も通うサロンの施術を、今回セルフでできるメソッドにして教えてもらいました!

神経を刺激してカラダを目覚めさせる。雑誌初公開の秘密のメソッドとは?

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ボディメンテに余念のないモデルや俳優らが密かに通うという隠れ家サロン「白々華(HACCA)」。代表を務める藤井菜保子さんは〈躰調律矯正〉という独自のメソッドを編み出したゴッドハンドの持ち主だ。

「以前勤めていた整体院は関節を鳴らす施術法でした。私が作りたいボディラインにより近づきたいと思い、試行錯誤を続ける中でたどり着いたのが躰調律矯正です」

最大の特徴はカラダにあるポイントを2点以上同時に刺激して筋肉を緩ませ、骨格や内臓をあるべき位置にリセットすること。藤井さんには2点を繋ぐラインが楽器の弦のように見えるのだという。その弦を指や全身を使って掻き鳴らす、まさに調律。

「筋肉が緩んで骨や内臓が元の位置にリセットされる仕組みは、西洋医学や東洋医学の医師の方々と解明中です。一番近いのは筋肉を支配する神経上の2点、または筋肉の始まり(起始)と終わり(停止)の2点を刺激することで、カラダの緊張を解くという考え方です」

長時間のデスクワークやスマホ使用で筋肉も骨格もゆがみがちな現代人。ゆがみを放っておけば内臓がうまく機能せず、代謝が落ちたり不調が表れたり…。

「ゆがみがひどい人ほど最初は痛みを感じますが、1~2週間で、やらないとかえって不快を感じるようになります。カラダが整ってくると、正しい筋肉や骨格の位置をカラダが教えてくれるようになるんです」

今回特別に伝授してくれるというセルフ調律。理想のボディを目指そうという人は日々の習慣にするしかない。

躰調律矯正とは?
カラダの機能を支配しているのは脳と全身を繋ぐ神経系。同じ神経が支配する2点を同時に刺激することで、張り詰めていた筋肉の緊張をほぐす。これが躰調律矯正のメインメソッド、“神経はじき”。その結果、骨格や内臓が本来の位置に戻り、ゆがみがリセットされ、ボディラインが整う。これを今回はセルフで行う。
ゆがみをリセットする→ボディラインを引き締める

まずは、神経はじきで筋肉の緊張をほぐす。

ボールを使って行うセルフ神経はじき。

神経はじきは同じ神経ライン上にある2か所を同時に刺激する。このメソッドをセルフで行うためにボールを利用。100円ショップで手に入るマッサージボールなどを刺激したい場所に当て、体重をかけてコロコロ転がすだけ。

「基本の神経はじきは背中と体幹。これを毎日の習慣にして、巻き肩の人は腕、太く見える脚が気になる人は脚、下腹が気になる人は恥骨とプラスαで刺激しましょう」

USE IT

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ボールは2か所に1つずつ当てて行う。少し弾力があり、ピーナッツ型のほうが、体重を乗せた時に痛くなく、バランスもとりやすいのでオススメ。テニスボール2個をテープで貼り合わせて利用しても。

背中はじき

長時間のデスクワークやスマホの使用で前のめりの姿勢が続くと、頭を支えている筋肉はパンパンに張って緊張しっぱなし。その結果、ストレートネックや猫背などがクセに。背中はじきで、後頭部から背中の筋肉を緩めることで、背骨のゆがみがリセットされる。

1、後頭部‐肩甲骨

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床に仰向けに寝る。後頭部と左右の肩甲骨の真ん中にそれぞれボールを縦方向にして当てる。片膝を立て、ボールの上に均等に体重を乗せる。足の裏で床を押しながら、カラダを左右方向に揺らす。※10往復

2、肩甲骨上部‐下部

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床に仰向けになり、肩甲骨の上部と下部にボールを横方向に当てる。片膝を立てて、両手を頭の後ろで組む。そのまま膝を立てた足の裏で床を押しながら、カラダを上下方向に揺らす。※10往復

体幹はじき

日本人女性は猫背になりやすく、膝が後ろにズレるという特徴があるという。これを整えるために、横から見た時に出ている肩甲骨と、膝裏の2点を同時にボールで刺激。毎日続ければ体幹がまっすぐ整ってくるはず。

1、肩甲骨‐膝裏

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仰向けになり、横方向にしたボールを左の肩甲骨の下と左膝の裏に当てる。右膝を立ててお尻を浮かせ、カラダを上下方向に揺らしたら、次は右の肩甲骨と膝裏にボールを当てて同様に行う。※左右各10往復

腕はじき

バッグの持ち手を肘に引っ掛け、同じ手でスマホを操作すると腕が肘の上下で逆方向にねじれ、猫背や巻き肩になりがち。そこで、肘を中心にワキや手首を同時に刺激。腕のねじれがリセットされて、巻き肩解消&二の腕もほっそりする。

1、ワキ‐肘

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カラダの左側を下にして床に横になり、ワキの下と肘にボールを当てる。ボールがしっかり肩甲骨に当たるよう上半身を少し上にひねる。そのまま腕を上下方向に揺らす。反対側も同様に。※左右各10往復

2、肘‐手首

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今度はボールの位置を肘と手首に移動させる。上側の脚の膝から下を床につけるとカラダが安定する。ボールが手首にしっかり当たるよう手の小指を床に近づけ、腕を上下方向に揺らす。反対側も同様に。※左右各10往復

ふじい・なおこ 躰調律矯正師。有名整体院勤務を経て、さまざまなメソッドを統合した手技〈躰調律矯正〉を確立し、25歳で独立。不調改善や美しいボディラインを引き出す手腕には定評あり。

※『anan』2024年2月14日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・yumi(Three PEACE) 取材、文・石飛カノ

(by anan編集部)