XIIX、新アルバムで「僕らが想い描いた音楽のピントがバチッと合った」

エンタメ
2023.07.31
多彩な音楽性をハイセンスに取り込んだバンドサウンドを届けるXIIX(テントゥエンティ)。UNISON SQUARE GARDENで活躍する斎藤宏介さんと、米津玄師さんやaikoさんらアーティストのサポート・ベーシストやアレンジャーとして活躍する須藤優さん。このふたりならではの楽曲が詰まったサードアルバム『XIIX』が完成した。
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「ミニマムな編成だからできる自由度の高い音楽を、自分たちでもワクワクしながら作っています。それでいて聴き手にも愛してもらえる音楽を常に模索してきました」(斎藤)

これまでは音源データのやり取りで曲作りを行ってきたが、今回の制作では須藤さんの自宅スタジオでセッションしながら作った曲も。

「なんか新しい風を吹かせたいねってことで、ふたりでビールを飲んでYouTubeを見たりしながらの制作がすごく新鮮でした」(須藤)

「1曲目の『魔法の鏡』は最初はピアノとドラムだけの曲だったんです。僕が『これをカルテットにしたらどうなるだろう?』と言ったら『ちょっと待って』ってその場で作ってくれたり。彼は0が0.1になった瞬間に、それを100まで持っていく能力がすごいんです」(斎藤)

そんな今作には「まばたきの途中 feat. 橋本愛」や「スプレー feat. SKY-HI&谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)」などのコラボ曲も収録。

「YouTubeの『THE FIRST TAKE』で『木綿のハンカチーフ』を歌われていた橋本愛さんの歌声を聴いてオファーしました。橋本さんの歌は、たくさんの経験と努力で培ってきたんだろうなと感じる素晴らしい表現力。谷中さんはスタジオにいるだけで映画のようにカッコよかった。SKY-HIはかつて同じ高校だった同級生。身近にいる尊敬できる人たちと音楽ができて奇跡みたいだなと思います」(斎藤)

今作をセルフタイトルの『XIIX』にした、その理由は?

「結成当初から、僕らが100%本気で新しいことを始めるんだということをわかってもらうのにアルバム3枚くらいかかりそうだなと思っていました。まさに今作で、僕らが想い描いた音楽のピントがバチッと合った感じがしているんです」(斎藤)

「職人気質な僕らなので、始めたばかりの頃はちょっとマニアックなところもあったけど(笑)、3作目にして音楽をあまり知らない人にも『なんかいいかも!』と思ってもらえるものになったんじゃないかな。ラストの『All Light』も希望に満ちた仕上がりになったので、ぜひ聴いてもらえたら」(須藤)

幅広い活動で多忙を極める彼ら。最近のちょっとした息抜きは?

「誕生日にウイスキーをもらったので、レモンと炭酸水で割って飲む時間が息抜きです」(斎藤)

「植物が好きで、近所の園芸屋で仕入れては、家で手入れする時間が最近の癒しです。そろそろ植物と会話できるかも(笑)」(須藤)

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3rd Album『XIIX』【初回生産限定盤A(CD+2BD+フォトブックレット)】¥11,000 【初回生産限定盤B(CD+2DVD+フォトブックレット)】¥9,350 【通常盤(CD)】¥3,300(トイズファクトリー)

テントゥエンティ 右から、斎藤宏介(Gt、Vo)と須藤優(Ba)のバンド。2019年結成、’20年にアルバム『White White』をリリース。8月に東名阪ツアー、10月に全国ツアーを開催。

※『anan』2023年8月2日号より。写真・内山めぐみ 取材、文・上野三樹

(by anan編集部)

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