福原遥「引き出しを増やせた朝ドラでの経験を活かしたい」 深田恭子とドラマW主演

2023.7.17
18歳で妊娠した大学生の有栖(ありす)と、もうすぐ40歳で恋は後回しなアートスペシャリストの瞳子(とうこ)。偶然出会った二人のシスターフッドを描く『18/40~ふたりなら夢も恋も~』で、深田恭子さんと共にW主演している福原遥さん。

現代を生きる女性の悩みと成長を丁寧に描いた、人の温もりを感じられるドラマです。

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「18歳は、成人ではあるけれど、まだ大人になり切れない部分があると思うんです。私自身もその頃は怖いもの知らずというか、何でもできるという強気な面がありました。そんながむしゃらな18歳らしさを大事に演じています」

有栖の、キュレーターという夢を諦めず、未婚で妊娠した今後の人生の選択を後押ししてくれたのが、深田さん演じる瞳子の存在。

「今の時代を生きる女性は、選択肢がたくさんあるからこそ、何を選び、どう進んでいくのか迷いや葛藤があるのかなって。有栖は、瞳子さんの『諦めないで』という言葉で前向きに、強くなっていきます。一人では何もできないけれど、互いが存在するから強くなれる。そんな二人の関係がとても素敵です」

深田さんとは今回が初共演。劇中での関係性さながら、お姉さんのように接してくれるそう。

「ずっとテレビで拝見してきた方なので、緊張していたんですが、『ちゃんと寝られた?』と気遣っていただいたり、気楽にお話しできる雰囲気を作ってくださいます。食べることが好きな私に合わせてくださっているのか、深田さんをはじめ共演者の方々とはずっとごはんの話をしていて、撮休に教えていただいたお店に行くのが楽しみになっています」

共に柔らかな雰囲気を持った二人の会話は、想像しただけで何とも微笑ましい。さらに、そこに有栖の新たな恋の相手で、プロダンサーを目指す祐馬役・鈴鹿央士さんが加わると…。

「『そうだよね』『ねえ』『だよねえ』みたいなやりとりが(笑)。鈴鹿さんのダンスシーンはすごいです! 初めは全然動けなかったそうですが、本番ではすごくカッコよくて感動しました。普段はほわほわしてるのに、こんなにも機敏に動けるんだって驚きもありましたね(笑)」

福原さんといえば、連続テレビ小説『舞いあがれ!』でヒロインを演じたことが記憶に新しい。そこでは、シスターフッドを感じられる人との出会いもあった。

「山口紗弥加さんは、たわいもない話でキャッキャッと言い合い、真剣な相談もできる、近い距離にいてくれる大先輩で、ドラマが終わってからも沖縄旅行をするくらい仲良くさせてもらっています。大先輩方とお芝居をさせていただき、引き出しを増やせた朝ドラでの経験をちゃんと活かせたら」

夢と現実の狭間や、仕事と私生活とのバランスで揺れ動く二人の女性の物語は、anan読者にも大きな共感を生みそう。今、迷い悩む人にメッセージをもらった。

「これは有栖もそうですし、私自身もそうですが、一人で抱え込んでいていいことって、何もないんですよね。打ち明けるのは勇気がいることだけど、周りに甘えることも大事なのかなって思います。有栖がリアルな厳しい現実を、瞳子さんやお父さんなど、周りの人の温もりを感じながらどう乗り越え成長していくのか、私自身が楽しみです」

火曜ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』

TBS系、毎週火曜22:00~放送中。海外でキュレーターとしての活躍を夢見る有栖。大学に受かり、前進した矢先、予期せぬ妊娠が発覚。一方、アートスペシャリストの瞳子は、私生活を充実させようと動き始めるが…。

ふくはら・はるか 1998年8月28日生まれ、埼玉県出身。『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK Eテレ)で主人公を演じ、人気を博す。W主演映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が12月8日全国公開。

ジャケット¥32,000(ヴィヴィアン タム/マツオインターナショナル カスタマーサービス TEL:0120・29・1951) その他はスタイリスト私物

※『anan』2023年7月19日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE) スタイリスト・津野真吾(impiger) ヘア&メイク・丹澤由梨子 インタビュー、文・小泉咲子

(by anan編集部)