森保一 サッカー日本代表監督にインタビュー。取材はアディショナルタイム、そして延長戦へ!?【anan編集部リレー日誌】

2023.2.28
事前に伺っていた取材時間の終わりが迫っていたので、最後の質問をさせていただきインタビューを終えようとしていたところ、監督から返ってきた思いがけない言葉は、「あの、そろそろ時間ということでまとめに入っていただいたと思うのですが、途中、質問にお答えしていないところが2点あったかと思うので、お答えしますね」でした…。

監督とは、森保一 サッカー日本代表監督。2月初旬、海外組の日本人選手の視察のためヨーロッパに滞在していた森保監督に、オンラインでインタビュー取材をさせていただきました。

冒頭のやり取りの続き、監督は未回答だった質問に、すごく丁寧に、すごく詳しく答えてくれました。昨秋のカタールW杯では、長すぎるアディショナルタイムが話題になったのですが、それを踏まえてか、監督からは「すいません、強引にアディショナルタイムに引き込んでしまって!」とユーモアあるお言葉が! この時点ですでにタイムオーバーだったのですが、取材スタッフからのさらなる追加質問にも、監督は「では、延長戦ですね!」と、快く対応してくれました。結局、延長戦もフルに戦って、取材時間は大幅にオーバー。一つ一つの質問に言葉を尽くして伝えようとする森保監督。指揮官のその人柄に、W杯で見せた日本代表の一体感の理由が少し分かった気がしました。

森保監督といえば、小さいメモ帳に試合中も何か書き留めているシーンが、これまで幾度となくテレビカメラに抜かれています。今回の取材時も、画面越しに掲げて見せてくださったのですが、試合中と同じメモ帳をしっかり持っていらっしゃいました。個人的に、これまで取材の最後に、途中お答えしていないところが…と取材相手から返してもらった経験が、覚えている限りではなかったので少しびっくりしたのですが、どうやら手元のメモにこちらの質問を書き留めていたみたいで。試合中に気づいたことをメモする理由も、ご本人は「すぐ忘れてしまいますので(笑)」とおっしゃっていましたが、そういう、ついつい流してしまいがちなディテールを疎かにせず、ミーティングでのテーマや選手へのアドバイスとしてフィードバックし、密なコミュニケーションに生かせられるところが、多くの選手、スタッフをひとつに“つなげる”、森保監督のすごさなのかなと…。

日本代表のキャプテンとして、4年間監督と共に歩んできた吉田麻也選手が、<<いろいろな監督とやってきたけど、間違いなく一番尊敬できる監督>>とコメントしていますが、まさにその通りだなと感じさせるところが、インタビュー中の言葉の端々に滲み出ています。そして、これまで他のメディアでは語られていない、森保監督が伝えたかったことも…。今回の取材で、森保ジャパンを応援したい気持ちが一層強くなりました! この日、監督が滞在していたのはドイツ。取材は日本時間の16時からだったのですが、現地は朝の8時。朝早くから、たくさん貴重なお話をありがとうございました!(KM)



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