運の流れを“暦”から読み解く! 1月4日~31日「今日の全体傾向」

2023.1.9
1000年以上も前から人々の生活に息づいていた暦(こよみ)。完全暦生活では古来の知恵を現代風に読み解き、今を生きる私たちにも役立つように解説します。

運の流れを知れば、毎日がもっと豊かになる! 完全暦生活

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暦を活用する際に覚えておきたいのは、その日の影響は1日限りではないということ。むしろ、その日に始めたことが今後どうなるのかを知るためのものです。それが昔から行われてきた日取り(お日柄選び)の意義です。

さて、立春を迎えると癸卯(みずのとう)年になります。この干支はマイノリティの進出を促します。時代に合わない制度や慣行への疑問が投げかけられることで、誰もが生きやすいと思える社会の素地が作られていくでしょう。

1月の全体傾向

4日(水)

新年を迎えて、今年の抱負や希望を胸に抱いている人も多いのではないでしょうか。とはいえ、それを実現するには先に片付けなければならないことがあるか、習慣や人との関わり方などで改善が必要なことがあるのでは、と今日の暦は示しています。解決は早いほうがよいでしょう。まずは、小さくとも一歩を踏み出すことから。

5日(木)

友達や家族などと一緒に行動する際に、仲間内で思い違いが起きないように最初にしっかりと情報共有しておきましょう。誰か一人の勝手な判断や思い込みのために、みんなの足並みが乱れてしまっては面白くありません。説明や確認は丁寧すぎるくらいがちょうどいいはず。疎外感を抱かせないように気をつけておいてください。

6日(金)

誰であれ最初から難しいことを要求されたら困るものです。少しずつ慣れていくことで理解も経験も積み重なっていくわけですから、何事も無理強いをしないことが大切です。今日の暦は「石の上にも三年」くらいの心づもりでいれば挫けることはないと示唆しています。新人教育とか新しい仕事の不慣れさなどに象徴される日です。

7日(土)

何が正しいとか間違っているとか、公平さといったことはなかなか判断しづらいものです。その人その時その状況において良心に則って行動するのが普通は精一杯でしょう。それでも利己的な理由が先行するのでなければ、行動の結果をとやかく言われることはないはず。案外、素直に動くほうが良い結果を生みそうです。

8日(日)

周りの人の意向や、あれやこれやの誘惑に感化されやすい日です。自分で調べて納得した上でのことならよいのですが、人の話をよく理解しないまま賛同したり、どこかへフラフラと付いていったりするのは、ちょっと考えものです。誰かに言われてではなく、あなた自身が地に足をつけて考えた結果として行動することが大切です。

9日(月)

今日は先輩や上司、年長者との関係で不満が募りやすい日かもしれません。表面的なところだけ取り繕うのではなく誠実でいましょう。ごまかしなく正直であれば、周りの人からの理解やサポートも得られやすくなりますし、状況が変わったときにも支援を受けられるはずです。見栄を張らず、素直なあなたを出すといいでしょう。

10日(火)

たくさんの人に影響するような大きな変革、または驚くような出来事を暗示する日です。物事をガラッと変えようというときには、みんなを導ける優れたリーダーが必要ですが、そういう人がいない場合は散々な状態になる可能性もあります。中心となる人が頼りないと全体の意欲が低下するので、方針がぶれないようにすべきでしょう。

11日(水)

勢いで突き進むような意味の日です。そのほうが手っ取り早くていい場合もあれば、見切り発車で進んだせいで面倒なことになってしまう場合もあるでしょう。そうなったら反省を次に生かすしかありません。グループで進めていることなら、雑なコミュニケーションでよしとしないで、お互いの歩調を合わせるようにしてください。

12日(木)

無理に深入りしないことで難を逃れるという意味の日です。引き際を見極めることが大切ともいえるでしょう。どんなに楽しいことでもお金や時間や体力には限りがありますし、誰かと一緒にしていることなら相手の都合も考えなくてはなりません。どこかで線引きしてサッと引くようにすれば、痛手を負うことはないでしょう。

13日(金)

視野の広さがテーマの日です。物事をどの立場から見ているのか、どのくらいの範囲で考えているのか、学術的な調査や分析はなされているのか、あるいは感情的に反応しているにすぎないのか。希望的観測を言っているだけで現実的でない場合もあるでしょう。多様な見方のなかから、あなたにとって価値あるものを見つけてください。

14日(土)

お互いに向き合うことがテーマの日です。何かと自己主張が強く反発しがちな人の場合、周りが親しもうとしても難しくて孤立することがあります。いざというときに助け合える関係を築けるかは常日頃のコミュニケーションにかかっています。心を開き、相談できるか。それが困った際に安心を得られるか、嘆き悲しむかの分かれ目です。

15日(日)

SNS等で誰もが自分の思いを発信できる世の中になった今、情報の取捨選択は一人一人に与えられた大きな課題といえます。言い換えれば、それは誰を信用し何を信じるかということでもあるでしょう。今日の暦は、自分では判断できない事柄に対して誰に助言を求めるか、どの情報に価値を置くかで未来が分岐することを示しています。

16日(月)

順応性がテーマの日。場面によっては適応力と言うほうが近いかもしれません。たとえば文化や言語、宗教などが異なる地域に移住するような場合、「郷に入れば郷に従え」というように、その土地が持つ精神的背景を受け入れることが大切です。うまくその環境に馴染むために処世術を発揮すること。そこから人脈も広がるでしょう。

17日(火)

今日の夕方から来月4日の立春を迎えるまでが冬の土用となります。土用とは各季節の節目のことで、次の季節への移行準備期です。人間の体でいえば腕や脚の関節、上半身と下半身をつなぐ腰に当たります。関節部も腰も柔軟性が失われると急激な変化に耐えられないのと同じで、季節も人も、そして社会も柔軟性が欠かせません。

18日(水)

会社の経営陣とか国政を担う者たちが、一般社員や大衆の与り知らないところで重要な決定をしているといった意味の日です。それがみんなにとって有益なことであれば、ぜひともその責任を果たしてほしいところです。個人的なレベルにおいても、さまざまな責務や誘惑があるなかで、本当に大切なことに集中することが求められる日です。

19日(木)

大事な商談を控えているとかプレゼンに臨む前夜とか、これから大一番だという日の前にはジタバタせずに同僚などと一緒に英気を養うくらいの気概があるとよいものです。自分の至らなさが身に染みているからこそ、そばにいてくれる人たちの知恵と力を借りることに引け目を感じない。そういう人たちには輝く未来が約束されます。

20日(金)

今日からの半月は、冬の土用にあって最も寒いことを示す「大寒」の時期です。今日の暦もそれに連動してか、寒々しく暗い状況を象徴しています。そこから抜け出すための方策は長きにわたる地道な努力か、有力者の支援を得るかというところ。苦悩の淵にあっても自分を腐らせず、いつでも可能性に心を開いておくことが大切です。

21日(土)

今日は旧暦における12月最終日。昔の大晦日であり、明日が旧正月の元日となります。元日を暦上の新たな夜明けとみれば、その前日の今日は日が昇る前の薄暗い時間帯です。足元や周りがよく見えず注意を払いながら歩くようなもので、運勢的には不安もあるでしょう。それでもやがては光が射し、明るく温かくなっていきます。

22日(日)

今日は旧正月(春節)の初日。新年最初の新月ということで心機一転を図るにはいいタイミングです。気持ちを新たにすること=意識を別の世界軸に切り替えることだと考えると、どんな世界で、どんな自分を生きたいかを想像するのは単なる現実逃避だとは言い切れません。まだ見ぬ自分の可能性を探るのに役立つのではないでしょうか。

23日(月)

今の自分にできることとできないことを認めて無理をしないという意味の日です。見栄を張ってスキルを盛ってしまうと、能力以上の仕事を振られて周りを失望させてしまうかもしれません。身の丈に合ったポジションにいれば人はそのなかで輝きを放てるのですから、わざわざ欲を出してまで無謀なことに首を突っ込む必要はないのです。

24日(火)

幼い子供やペット、業務に不慣れな人が何か過ちを犯したときに、その後も同じことを繰り返さないように対策することを表す日です。ただし、教え諭したり注意を促したりしてもミスが繰り返されるなら、その人に問題があるという以前に、システム(やり方)そのものに不備があって見直しが必要だということかもしれません。

25日(水)

よく「TPO(時間・場所・場合)に応じた服装や言葉遣いを」といわれますが、人によっては意外とストレスに感じて疲れるものです。普段は周りに合わせる一方、その反動で自宅や友人同士ではラフに過ごし、はめを外すという場合もあるでしょう。一定の枠のなかでルールに従うことと、それを逸脱するスリルを表す日です。

26日(木)

人間関係は一筋縄にはいかないもので、ときには誤解が生まれたり、見た目や出身、経歴などから差別や偏見が起きたりもします。けれど、よくよく話し合ってみれば思ってもみなかった共通の話題で意気投合したり、勝手な思い込みで相手を判断していたことに気づいたりもします。お互いを知る努力を怠らないことが大切ですね。

27日(金)

遊び仲間とか飲み仲間、勉強仲間、仕事仲間などの関係性のなかで自分の立ち位置を確認する意味の日です。渋々付き合っているコミュニティがあるなら、精神が萎む前に機を見て去りましょう。もっとあなたに合った人たちは他にいます。逆に、このなかで私は頑張るんだという熱意のある人には、より重要な役目が与えられるでしょう。

28日(土)

真冬ならなおさら寝汗をかいたまま過ごせば風邪をひくように、当然の結果を表す日です。ネガティブなことであれポジティブなことであれ、そのままいけばどうなるか想像できることに対して、なるように任せるか、違う流れにしようと手を打つか、それは各自の判断に委ねられます。後者の場合、できることは何でもするでしょう。

29日(日)

このやり方は以前にうまくいったけど今回はダメだった、あるいは、以前はダメだったけど今回よかったのはなぜ? というような行動分析に関する日です。たくさんの可能性や選択肢があるなかでのテスト。一度失敗したからといってあきらめず、調べ直して再挑戦しましょう。協力してくれる人への感謝を表し、厚遇すること。

30日(月)

自分に自信が持てない状態は、実に多くの人が経験している悩みです。それは残念ながら謙虚さではなく、劣等感や悲観、実力不足、自己憐憫と結びついています。とはいえ、「私は自信がある!」とうそぶくのも無理があります。おそらくこの悩みの克服の鍵は、他の人を羨まず、自分と常々向き合って大切に磨き続けることです。

31日(火)

返り咲く、復活するといった意味の日です。なかなか芽が出ずに辛酸を嘗めてきた人に一つのチャンスが訪れる、そんな可能性が秘められています。だから、失ったものを嘆き続けるのではなく、またいつか別の形で心を埋めに来てくれると信じて、今を精一杯生きていましょう。安らいだ気持ちを自ら作り出せる人に未来は微笑みます。

お話を伺った方・C.I.さん 運命学研究家。易・四柱推命・西洋占星術・奇門遁甲などを学ぶ。占いを使う人が占いに依存することなく、自分で活用できるように手助けすることを信条としている。現在は6匹の愛猫たちと暮らす日々。

※『anan』2023年1月11日号より。写真・中島慶子 イラスト・ねこまき(ミューズワーク) ※写真の日めくりの情報はイメージです。

(by anan編集部)