「恋愛は何のお作法もなく、出たとこ勝負でやるものと勘違いしていませんか?」と話すのは、マジシャン&恋愛コラムニストの浅田悠介さん。
「数学の公式のように、恋愛も“学べる技術”。しかし勉強と違い、学校で教えてもらえるものではなく、誰もがちゃんと学ばないうちに恋愛してしまうから、うまくいかなかったり失敗するんですよね。実は心理学など、科学的な分野において、恋愛はこうしたらうまくいくという正解が導き出されています。だからそのテクニックをお作法として覚えておけば、好きな人が出現した時も慌てることなく、自分の存在や価値を示しながら、さりげなく好きな気持ちを伝えられるようになる。恋を叶える確率を最大限アップさせることができるんです」
浅田さんは、SNSで“フォローすると恋が叶うオンライン恋愛神社”と呼ばれ、恋を叶える魔法のフレーズを共有し続け、多くの人の恋愛を成就させてきた。
「それを僕は“ラブスペル”と名付けました。ラブスペルは、恋愛認知学やコーチングなど、最新の心理学に基づいて僕が導き出したフレーズなのですが、難しい理屈は抜きにして、好きな人の前でただ唱えるだけで、相手の反応が魔法のようにみるみる変わる恋の呪文のようなもの。英語も英単語から勉強するのが最短ルートであるように、ラブスペルも覚えておくだけで、とにかく特効薬のように恋を叶えることができます。恋愛に苦手意識があり、素直にアプローチできない方も、あらかじめ用意しておいた言葉を唱えるだけなので難しくはないはず。自分の価値を下げる言動は恋愛を遠ざけます。たとえ自信がなくても振る舞いは堂々と対等に。すると相手も特別扱いしてくれるようになり、一周回って自信がついてきます。恋を叶えたい人に向けて使う言葉ではありますが、自信が持てる自分になるためにも使える魔法のフレーズです。また意中の人だけでなく、円滑な人間関係を築きたい相手にも有効です」
今回は、今月発売された書籍『ラブスペル 恋を叶える魔法のフレーズ111』(小社刊)を参考に、恋を叶えたいanan読者のために浅田さんが最高の8フレーズを厳選。恋愛中の人もこれからの人も、覚えておけば、今までの自分ではありえないくらい恋や人生が進み始めるはず!
フレーズを唱える前の約束ごと
魔法のフレーズの効果を高めるために5つの約束ごとも覚えておこう。唱える前に、しっかりと自分のものにしておくこと。ボディランゲージも大切なので、鏡の前で練習するのもあり。心構えができていれば、好きな人の前でいつでも自分らしくいられる!
1、会う前にイメトレ!
2、あなたらしい語尾にアレンジ
3、3つ覚えて家を出る
4、友達との会話の中で使ってみる
5、声の大きさやテンションを考える
緊張してます。
緊張を認めることで、自然体に振る舞える。
好きな人の前で緊張するのは、ごく普通の反応。ならば包み隠さずに、相手に伝えて、素直に認めることから始めてみよう。
「初対面の人と会う時や、会話が途切れてしまった時など、いつものように話せていないと感じた時に唱えてみましょう。意識すると余計に緊張するので、まずはオープンに認めてしまうことが大切です。目の前の相手も同じように緊張しているかもしれないので、同じ感情を共有することで、会話のきっかけが生まれるかもしれません」
かもね。
即答せずに、はぐらかす。大人の余裕を感じさせる。
「ビジネスシーンでは、即答が求められる場合が多いですが、恋愛のシーンでは、じらしたり、はぐらかすというコミュニケーションがあることも覚えておくとよいでしょう」
たとえば「モテるでしょ?」など、答えにくい質問に対しての回答に効果抜群。
「完全否定すると本当にモテないんだと思われ、逆に肯定すると嫌みにも聞こえる場合が。答えをはぐらかし、謎めかすことでワンランク上の大人の余裕と、ミステリアスさを感じさせることができます」
順調ですか?
聞き上手になり、相手の話を引き出す。
話題がないことを恐れることなかれ。話題なんて、いくらでも相手の中から拾える。
「みんな興味を持っているものや、現在の状況について語りたいものです。『どんな話でも受け入れますよ~』という空気感を作るために、この一言を唱えると、相手が気持ちよく自分のことを話し始めてくれるでしょう。それに対してあいづちを打ったり、話を掘り下げて、興味をしめすことも大切です」
同じような意味合いで、「調子はどうですか?」も使える一言なので覚えておこう。
こんな話、誰にもしたことないです。
特別扱いすることで相手の気を引ける一言。
子ども時代のエピソードや、恥ずかしい話、人にはなかなか言えない悩みなど、自分から打ち明け話をした時に唱えてみましょう。
「少しだけ照れくさそうに唱えるのがポイント。『本当に?』と聞き返されたら、否定せずに、もう一度強調してみて。特別扱いすることで、相手も自分のことを特別な存在として認めてくれるようになります」
「ふたりだけの秘密ね」だと、ややあざとく聞こえるが、この一言はつい打ち明けてしまったというニュアンスで、心をくすぐる。
さすがですね。
さりげない褒め言葉が会話を弾ませる潤滑油に。
誰だって褒められたら嬉しいもの。相手が話している時に、あいづちを打つようにさりげなくこの言葉を差し込んでみて。
「相手が主役の話であれば、ほとんどの場合に使えます。明るい表情とやや高めの声のトーンで、相手が話していて楽しいと思えるような雰囲気を作りましょう。少し上級テクニックかもしれませんが、軽い口癖のイメージで、ややオーバーに唱えて、からかうような調子を含ませるのも効果的です。唱えていれば自然と口にできるようになります」
お、そういう人はじめて。
優越感を刺激して、好感度アップを狙う。
他の人にはない魅力を発見した時に、驚きとともにこのフレーズを唱えると、相手の顔は一瞬でほころぶ。たとえば深い考えを明かしてくれたり、デート中にエスコートしてくれたり、様々なシチュエーションで使える。
「嘘偽りなく、本当にそう思った時だけに使うこと。さらに本音だと伝わるように、具体的に説明することも忘れずに。人は優越感に弱いので、『他の人よりも特別です』というニュアンスの言葉が、強烈に心を揺さぶり、相手の記憶に残りやすくなります」
当ててみよっか。
ゲーム感覚で、会話にスパイスを利かせる。
趣味や血液型、出身地など、何かをたずねる時に使えるフレーズ。特に出会って間もないと、一問一答の質疑応答スタイルになりがちだが、当て合いっこゲームで楽しい雰囲気が作れれば、堅苦しさを脱却できるはず。
「会話は楽しくなければなりません。そのためにもある種のスリリングさが必要です。相手も『何を当てられるのだろう?』と気にならずにはいられなくなります。また話の流れに関係なく『当ててみよっか。8月生まれでしょ』なんて唐突に唱えてみるのもアリ!」
今年中にやりたいことある?
未来の話をして、ふたりの今後の関係を想像させる。
何気ないこの一言が、今後のふたりの関係を大きく発展させるきっかけになるかも。
「相手のやりたいことや行きたい場所の話にかこつけて、ふたりの未来をイメージさせることができます。たとえば『サーフィンがしたい』に対して、『その後に海の見えるカフェに行くのもいいね』と、相手の想像に参加して、自分の存在をさりげなくアピール。これからのふたりの未来を想像させればさせるほど、相手の脳は、この先もふたりの関係が続くのを当然だと感じるようになります」
浅田悠介さん マジシャン&恋愛コラムニスト。19歳でマジックの最高峰「The JAPAN CUP 2010」で審査員特別賞受賞。日本催眠心理協会認定催眠心理療法士。歌舞伎町文学賞特別賞受賞。SNSフォロワー累計25万人。@ASD_ELEGANT
※『anan』2022年11月2日号より。イラスト・Spin 取材、文・鈴木恵美
(by anan編集部)