前戯
洋服は一気に全部を脱がず、時には“途中まで”も効果的。
「服をすぐに脱いでしまうのはもったいない。ニットを着ている時は、下からめくりあげて胸が見えるようにしたり、ブラもすべて取らずに、ホックだけを外した状態にしてみたり。その中途半端さが相手の視覚的興奮を掻き立てることも。脱がすのをすべて相手に委ねてしまってもOK」(AV女優・MINAMOさん)
性感帯は全身にあり。相手の気持ちいい部分を日々探して。
「足のくるぶしや膝の裏、鼠蹊部、腸骨など、普段は触られても何も感じないのに、気持ちが高まってくると急に気持ちいいと感じるようになる隠れた性感帯はたくさんあります。全身を手で触ったり、口で舐めたり、お互いの性感帯マップを作るようなイメージで探り合ってみてください」(ラブライフアドバイザー・OliviAさん)
特に耳はエロティックなサウンドで、“音攻め”を活用。
「耳舐めの気持ち良さは感触よりも音にあり。耳の中にやたらと舌を入れて舐めるのではなく、チュッと音を立ててキスをしたり、耳たぶや軟骨の部分をチューッと吸ったり、エロティックな音を聞かせることを意識して。息を吐く音より、吸う音のほうが気持ち良く感じます」(MINAMOさん)
乳首も、外側から。周辺→乳輪→乳首と徐々に中心に。
「前戯はいかに、急所を“早く舐めて”と思わせるかが重要。じらすように、性感帯から遠い部分から攻めていくこと」(AV男優・しみけんさん)。「胸も中心に行くほど刺激が強くなるので、快感のグラデーションを意識して、周辺→乳輪→乳首と、内側に向かってじわじわと攻めていくのが正解」(OliviAさん)
触られている時も手ぶらは禁物。相手の体やシーツにタッチ。
「本気度は手に出ます。口で愛撫をしている時も挿入時も手を遊ばせず、どこかしら相手の体に触れておくのがベター」(しみけんさん)。「それは攻められている時も同じ。気持ちいい時に、相手の腕をぎゅっと握ったり、シーツを掴んだりすることで、感じていることを伝えられます」(MINAMOさん)
事前に水分をしっかり摂って、唾液で潤す準備を。
「フェラチオでも手での愛撫でも乳首を触る時も、唾液は必須。たっぷり潤わせて滑りを良くすることで気持ち良さは何倍にもアップします。唾液を出しやすくするために、普段から水分補給はしっかりと。それでも唾液が出にくい人は、口に含んでも大丈夫な市販の“唾液ジェル”を使うのも手」(MINAMOさん)
膝と腰の角度は鋭角に。つむじが見えない姿勢をキープ。
「相手が仰向けの状態でフェラチオをする時は、ペニスを少し手前に倒して、つむじを見せないように行うのがコツ。すると、ピストンのストロークも長くなる上、相手の顔を見ながらできます。また、お腹と太ももの間、膝の角度は鋭角にするとバランスがとりやすい。これは挿入時も同様」(しみけんさん)
フェラチオも、ゆっくりと。様々なバリエーションにトライ。
「裏筋は舌を回しながら舐めたり、ハーモニカを吹くように唇と舌を沿わせて数回往復させたり。カリは裏側や笠の部分に軽くキスをしたり、ペロッと舐めたり。たっぷりじらしてから先端を口に含み、徐々に深くなるようにゆっくり上下に動かして、同時に裏筋も舌でなぞると◎」(MINAMOさん)
上級者は、少し奥に潜む“ 隠れた急所”を触ってみても。
「竿や亀頭も気持ちいいですが、ぜひ試してもらいたいのは、ペニスと肛門の間にある会陰部、別名“蟻の門渡り”と呼ばれる部位。ここは男性の隠れた性感帯で、ペニスの根元部分が埋まっているため、刺激されるとめちゃくちゃ気持ちいい。指の腹や口で優しく愛撫してみてください」(しみけんさん)
MINAMOさん AV女優。2021年6月、圧倒的なルックスを武器に、100年に一度の超大型新人としてデビューし注目を集める。様々な配信サイトで売り上げ1位を記録。公式YouTubeチャンネル「MINAMOジャンクション」も好評。Instagramは@minamo_j
OliviAさん ラブライフアドバイザー、アロマセラピスト、日本性科学会会員。数々のメディアや講演会等で性に関する総合アドバイスを行う。著書は『セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ』(日本文芸社)など多数。Instagramは@oliviacatmint
しみけんさん AV男優。出演作品は1万本以上、経験人数も1万人を超える性の求道者。女性専用風俗店『Sweet Spot』のプロデュースも手掛ける。著書は『1万人抱いてわかった! モテる男39の法則』(清談社Publico)など多数。Twitterは@avshimiken
※『anan』2022年8月17‐24日合併号より。イラスト・ミゾグチミキ 取材、文・春山繁美
(by anan編集部)