活動再開、フェーズ2の幕開けで新たな音を届けるミセス。
「僕らが活動休止していた期間に、いろんな形でミセスを知ってくださった方がすごくいっぱいいらっしゃったみたいで、3月に新曲を配信した時には海外の方たちからも反応をいただきました。たくさんの人たちが僕らのフェーズ2を待ってくれていたんだと実感しました」(藤澤涼架・Key)
「活動を再開して初めてみんなでスタジオに入ったら、何だかすごく新鮮に感じて。『ニュー・マイ・ノーマル』を作っていく中で、今までだったら出てこなかったようなギター・ソロを弾けたので、自分でもびっくりしました」(若井滉斗・Gt)
自分たちでも「次はどんな音楽で活動を始めようか?」とワクワクしていたと言う。「ダンスホール」や「ブルーアンビエンス(feat.asmi)」など、これまで以上に突き抜けたポップ感を響かせて進化を遂げながらも、その一方で変わらない自分たちらしさも感じていた。
「これだけビジュアルも変えているので、音楽的にももっと行ききっていいはずなんですけど。結局バンド・サウンドを大切にしているし、バンドを通じて誰かと何かを作る喜びが、今も変わらずにあるんです。今回のミニアルバム『Unity』は、よりミセスらしいし、僕らも知らないミセスがいるし、ほんと不思議な作品になったと思います」(大森元貴・Vo/Gt)
ラストに収録された珠玉のバラード「Part of me」には真摯なメッセージが込められている。
「今までの曲は鮮度を大事に、その時に出てきた言葉をメロディに乗せていたんですけど。この曲は鮮度より純度を大事にしたくて、最後まで歌詞にこだわりました。明日への希望よりも今ここにある絶望感や寂しさをリアルに歌うことが、誰かの力になればいいなと思います」(大森)
フェーズ2の幕開けで華麗なる変貌を遂げたミセス。変わることは、勇気もエネルギーも必要だったりする。自分を変えたいと思っている人に向けてこんなアドバイスをくれた。
「自分を変えるには、変わらない部分を理解することも大事。容姿は変われても、心の穴や欲求は変わらないから、その皮を剥いだ時に何が残るか。それがわかれば変われる部分がわかるかもしれないです」(大森)
Mini AL『Unity』 フェーズ2の始まりを高らかに鳴らす、全6曲。7月8日発売。【完全生産限定盤(CD+DVD+GOODS)】¥6,600 【初回限定盤(CD+DVD)】¥2,530 【通常盤(CD)】¥1,980(ユニバーサルミュージック)
ミセスグリーンアップル 左から、藤澤涼架(Key)、大森元貴(Vo/Gt)、若井滉斗(Gt)。2013年、結成。’15年にメジャーデビュー。約2年間の活動休止期間を経て新たな編成となり、遂に新章がスタート。
※『anan』2022年7月13日号より。写真・本間加恵 スタイリスト・曽我一平 ヘア・益江みき メイク・朴ミキ 取材、文・上野三樹
(by anan編集部)