社会人4年目で貯蓄700万円。月1.5万円の節約レシピも人気。
miiさん(IT企業勤務) @mimii_room(Instagram)
26歳。Instagram「ひとりぐらしで楽しく節約貯金」で自炊レシピや節約メソッドを投稿中。著書『20代からはじめる お金が貯まる暮らしかた』『20代から身につけたい お金が貯まる自炊ぐせ』(共にKADOKAWA)。
一人暮らしの不安から家計簿をつけ始めました。
インスタのフォロワー34万人超、節約術と自炊にまつわる2冊の本を出版しているmiiさん。社会人4年目の彼女が節約するようになったきっかけは、就職を機に始めた一人暮らし。
「就職して配属先が発表され、東京で一人暮らしをすることが決まった時に、すごく不安を感じたんです。家賃や光熱費、食費も全部自分で払わなきゃいけないけど、実家で暮らしている間は家族に頼っていたことも多かったので。でも、何から始めていいかわからないから、とりあえず家計簿かなって」
いまやmiiさんを参考に家計簿を始める人も多いけれど、実は挫折したことも。
「始めてから半年くらいで、続かなくなってしまったんです。今でこそカラフルなペンを使ったり、道具を揃え楽しんでいますが、最初は黒一色で書き込んでいたりして。でも、しばらくつけないでいると、お金の流れが不透明なことにまた不安を感じるようになり、再開。続けるための工夫として、この頃にインスタでの発信も始めました」
一人暮らしの不安からスタートした家計簿。やりくりはうまくいき、1年が経つ頃には180万円の貯金に成功。ただ、具体的な額を目標に貯金したのではなく、家計簿を参考にやりくりしていった結果だったそう。
身の丈に合った暮らしに幸せを感じるんです。
「身の丈に合った暮らしが幸せだと感じる私の性格もあるかもしれないです(笑)。いくら貯めれば安心、っていう額はわからないし、人によっても違う。私は、一人暮らしを始めて家計簿をつけるようになって、お給料だけで十分に暮らしていけることがわかって安心できたし、それ以上必要ないのかもと思えたんです。欲しいものと必要なものは違うんだなとも気づいて。必要最低限なものに満たされた空間で暮らせていると、気持ちも満たされたように感じます」
自分に合った暮らしを続けているmiiさんが大切にしている言葉がある。
「お金は目的じゃなくて手段なんだ、という考え方を大事にしています。貯めるっていうことだけにこだわりすぎると、せっかく貯められてもうまく使えなかったり。自分が幸せに暮らすための手段として、節約や貯金があるのかなって。私自身、家計簿をつけ始めたことで、生活にどれくらいお金が必要で、これぐらいのお給料があれば貯金もできて…っていうことがわかったので、今もし全財産を失っても、同じように貯められるという自信がついたんです。具体的な目標額はないですが、これからも身の丈に合った範囲で生活しながら、自分の好きな人や、大切な人と穏やかに暮らしたい。今まで通り現金貯金しながら、ちょっとずつ投資の割合を増やして、何かあった時のためのお金を着実に増やしたいな、と思っているところです」
著書の印税の使い方にも、miiさんらしさが感じられる。
「私自身はお給料で十分に暮らしていけているし、本で入ってくるお金に関しては私だけの力で得られたものではないなと感じているんです。自分のお金とは別に貯めていて、家族と相談しながら、寄付や社会貢献に活かしたいなと考えています」
miiさんのお金遍歴
小学生時代…父親のすすめで手作りのお小遣い帳をつけていた。いま考えると、家計簿をつける習慣の基礎になっていたかもしれないそう。
大学生時代…学費を自分で支払っていたため、アルバイトはしていたものの、思うように貯金できない学生生活を送る。
社会人1年目…勤務地が東京になり、上京して一人暮らしをスタート。家計管理の不安から家計簿をつけ始めたことで、節約も貯金もスムーズに。
現在…貯蓄額は700万円に。現金が占める比率が高いので、投資の割合を徐々に増やしながらも、堅実な生活を継続中。
今後の目標
・大切な人と穏やかに暮らしたい
・資産における投資の割合を増やす
miiさんと一緒に貯金を頑張るファンも多い。
出版のきっかけにもなったInstagramの投稿。簡単に作れて節約効果もバッチリのオリジナルレシピが人気のほか、こまめに貯金額も公表している。コメント欄には、miiさんと同じように貯金を頑張るファンからの質問や報告がずらり。孤独な戦いになりがちな貯金も、miiさんのインスタを見ながらなら頑張れる!
※『anan』2022年4月27日号より。
(by anan編集部)