彼氏や夫にも読ませたい! “性教育”最新必読書5選
社会全体で、生理の理解を深めよう。ユニ・チャームが行う「みんなの生理研修」、受講した感想を聞いてみた。
生理用ナプキンなどのメーカーであるユニ・チャームが、生理にまつわる知識向上と、職場における相互理解を促進するため、企業向け研修プログラム「みんなの生理研修」を、昨年から実施中。女性だけでなく、男性も参加できるこの研修。昨年参加したIT企業のサイボウズの広報の方によると、
「比較的オープンな雰囲気の社内ですが、生理に関する悩みは話しづらい雰囲気がありました。これを機に、コミュニケーションしやすい環境を作れれば…と、前向きな期待を持ち、この研修を導入しました。受講した男性社員の中には、生理のメカニズムや困りごとを初めて具体的に聞いたという人も。また“生理に限らず、体調優先で休める体制づくりをしたい”という感想も寄せられました。このように知る機会を作ることが、他者との協働の大切な一歩になるのでは、と思います」
「事前打ち合わせのときには、“男女一緒だと研修がやりづらいのでは”といった声も出ましたが、終わってみると“高校の保健の授業以来の講義で、とても新鮮でためになった”と言っていただけたので、とても嬉しかったです。今年は地方自治体などでも開催をしているので、知識の共有がもっと広がったらいいですよね」(ユニ・チャーム広報担当者)
こちらは、サイボウズさんの、実際のオンライン研修の様子。男女ともに、かなり興味津々で話を聞いていたそうです。
研修で使う資料。生理が起こる女性の体の仕組みに加え、生理用品のバリエーションやケア方法なども解説。おそらく男性には、目からウロコな情報もたくさんあるのでは…。
続々出版されている、性教育にまつわる書籍。大人の学び直しにも、大いに役立ちます。
若い世代向けのもの、子どもを持つ親に向けて書かれたもの。多数出版されている性教育本の中から、おすすめをご紹介。
大人世代の性知識のアップデートに。
『思春期の性と恋愛 子どもたちの頭の中がこんなことになってるなんて!』アクロストン著 にじいろ制作協力
著者は医師のご夫婦で、思春期の子どもがいる親が知っておくべき、体の変化、セックス、ジェンダーについてまとめた本。デザインが美しく、とてもわかりやすい。思春期保健相談士・にじいろさんが制作協力で参加。主婦の友社 1540円
2万人の調査から生理を徹底分析。
『生理で知っておくべきこと』細川モモ著 佐藤雄一、奈良岡佑南監修
6年間の調査結果とアプリで集めたデータから日本女性の生理やPMSについての最新情報をまとめた一冊。正しいデータを知ることで、ケア方法や、病気かもしれないと気がつける知識を身につけることの助けにも役立つ。日経BP 1705円
性の話をオープンに。シオリーヌさん著。
『CHOICE 自分で選びとるための「性」の知識』シオリーヌ(大貫詩織)
性教育YouTuberの経験から、現代の若者に伝えたいと思う性にまつわる知識や情報をギュッと詰め込んだ著作。体のことから、自分らしく生きる方法まで、いま必要な情報がたっぷり。親近感のある文章なので読みやすい。イースト・プレス 1430円
弁護士ママが考えた今の男子の子育て論。
『これからの男の子たちへ』太田啓子
息子を育てるシングルマザー、そして弁護士としての経験を通し、正しい性の知識と、他者へのリスペクトを持った人に育てるにはどうしたらいいか。その思考をまとめた一冊。彼氏や夫に読ませたいと、大人世代にも人気です。大月書店 1760円
仏国でベストセラー、異色のセックスガイド。
『あなたのセックスによろしく 快楽へ導く挿入以外の140の技法ガイド』ジュン・プラ著 吉田良子訳 高橋幸子医療監修
セックスは他者同士が行う最も親密な行為ゆえに、相手の心と体に敬意を持つべき、という基本姿勢のもとに書かれたおしゃれなセックスガイドブック。著者は、フランスで85万人のフォロワーを持つインスタグラマー。CCCメディアハウス 1760円
※『anan』2021年7月14日号より。写真(書籍)・安田光優
(by anan編集部)