オーディション番組は人生を学べます。
少し前にとあるオーディション番組の仕事があり、ハマってしまいました。でも、実は私よりマネージャーさんがハマってて、「この子はあがりやすくて…」「人のために泣ける子なんです!」と母のような見守り方で、色々な視点から練習生のことを私に教えてくれました。そして最後には、決め台詞のように「絶対この子をデビューさせてあげたいんです…!」と、真剣な顔で毎回言ってくるんです。そう思って見てみると、私も彼らの一生懸命なところや人間性に胸を打たれてしまいました。オーディション期間中、ずっとドキュメンタリーで見ていたので情が移るし、“私たちが投票する清き1票が必要なんだ!”と思うと、たとえ間接的だとしても、びっくりするくらい健気に応援してたんです。毎日投票できるシステムで、私も同時期にサンリオキャラクター大賞でずっとけろけろけろっぴに投票していましたが、投票することが毎日の楽しみだったし、頑張ってる彼らを見ていると、自分も毎日を頑張ろうと思うようになりました。朝ドラの『エール』で“頑張るはつながる”という大好きな言葉があるんですけど、そうやって努力したり、まっすぐ応援する気持ちって爽やかですごくいいですよね。
まずは相手のいいところを3つくらいリストアップするクセをつけておくとよさそうです。日常生活でも、悪いところじゃなく、いいところに目がいくようになるはず。あと、番組ではセンター決めで自己アピール場面もあって、自分とは無縁だと思ってたけど、これからはやりたい仕事があったらやりたいですと正直に言おうと思いました。オーディション番組から人生を学べるという発見も。見返りを求めずに、健気に、これからも応援していこうと思います!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。
※『anan』2021年7月14日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣
(by anan編集部)