え、ほぼパテとバンズのみの塩バーガー!? 肉好きが無視できないハンバーガー!

2021.3.24
レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『BurgerPOLICE』のハンバーガーです。
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なんてスカッとした直球の店名だろう。ポリス(碑文谷警察署)の並びにオープンしたバーガー屋。実はこの店、肉好き憧れのレストラン、代官山『TACUBO(タクボ)』が出したハンバーガービストロなのだ。もちろんレストランが出すのだから、単なるハンバーガーとは少し違う。焼き鳥屋だって、焼き肉屋だって、肉に自信があるなら味付けは最小限の塩だけ。ケチャップ、マヨネーズ、マスタードなど余計なものは入れない。トマトやレタスなど水分を含んだものもご法度。そんなこんなで削ぎ落としたら、ほぼ「パテ(肉)とバンズ(パン)」だけの塩バーガーが完成した。バンズの匠で有名な『峰屋』に特注した酒種使用のバンズは、外側はカリカリ、内側はもちもち。牛肉の旨みがすっきり感じられる。もう一つの定番、ザ・バーガーは、『TACUBO』の基本レシピ・ボロネーゼソースを使用。他にもマグロ、羊、王様しいたけなどの個性的なパテが揃う。バーガー屋なのに前菜とワインを楽しめるのもファストフードとは全く違う。その違いを実感するのは食べ終えた時。手も口もべたつかない。こんなバーガー、初めて!

バーガーの値段も決して安くはないけれど、目指すは「ハンバーガーでみんなを幸せにする」こと。生産者、料理人、食いしん坊の三者がベストを尽くして新しい食生活を。

腕を振るうのは『TACUBO』田窪シェフの下で2年修業した金垣友也シェフ。手前右から時計回りに、注文後にサーロインを手切りしてパテを作るプレミアム塩バーガー¥3,190、水ダコとパクチーのカルパッチョ仕立て¥1,540、ザ・バーガー¥2,640、ラディッキオのサラダ アンチョビ風味¥1,320。ワインは自然派。グラス¥880~*すべて税込み。

BurgerPOLICE 東京都目黒区碑文谷4‐24‐16 モナーク碑文谷104 TEL:03・6303・1104 14:00~23:00(22:00LO)、土・日・祝日12:00~21:00(20:00LO) 不定休

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。

※『anan』2021年3月31日号より。写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子

(by anan編集部)