“素肌力”を底上げする「美肌菌」とは おすすめコスメ4選

2020.11.3
この秋注目のスキンケアの最新知見から、目元ケアに乾燥対策、毛穴撃退まで、美しい素肌を育むために、頼りにしたいビューティアイテムが大集合。“素肌力”を底上げして、目指せ美肌!

年中無休で肌で働く“美肌菌”って何?

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近年、遺伝子解析技術が進歩したことで研究が進んでいる“美肌菌”が着目されている。

「美肌菌とは、表皮や毛穴に棲んでいて、肌のバリア機能を強化したり、保湿効果を高めてくれるなど、強くて美しい肌に役立つうれしい効能を作り出す常在菌のこと。たとえば、代表的な美肌菌の表皮ブドウ球菌は、皮脂をエサとして、肌荒れの原因となる菌の増殖を抑えてくれる脂肪酸や、肌の潤いを保つグリセリンを生成するので、素肌を健やかな状態に保ってくれます。ニキビの原因とされるアクネ菌も、通常は脂肪酸やグリセリンを生み出していますが、肌フローラのバランスが崩れて増えすぎると、肌が揺らいだりニキビができやすくなります」(皮膚科専門医・慶田朋子先生)

まさに、天然の美容成分ともいえる美肌菌だが、どうやって肌フローラを構成する菌の種類が決まるのだろうか。

「生後1週間でその人の菌バランスが決まり、真皮の中に常在菌がストックされるといわれています。なので、この期間に肌がキレイな人にスキンシップしてもらうのがいいかもしれませんね。もちろん、大人になってからもケア次第で美肌菌を育むことはできますよ」 

美肌菌を育てる効果的なスキンケアのカギは、保湿。

「美肌菌はしっとりした環境を好みます。洗顔やクレンジングは汚れを落としつつも潤い成分を取りすぎないこと。ゴシゴシこすらないよう注意して。グリセリンやセラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたものや、美肌菌を育てるアイテムがおすすめ。ケアだけでなく、食事、睡眠など生活習慣を整えることも大切です」

自前の美肌菌を育てる敏感肌用スキンケア。

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独自美容成分、ビューティーバイオテクノロジーを搭載。自分の肌にもともといる美肌菌に働きかけることで、しっとりと潤う美肌を叶える。肌荒れを緩和する効果のある、トラネキサム酸やグリチルリチン酸ジカリウムも配合した、肌にやさしい低刺激処方で、デリケートな肌の人も安心。[共に医薬部外品]d プログラム 左・モイストケア ローション MB 125ml ¥3,400右・モイストケア エマルジョン MB 100ml ¥3,700(資生堂インターナショナル TEL:0120・81・4710)

美肌菌に着目した塗るヨーグルト。

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本物のギリシャヨーグルトを使った洗い流すフェイスマスク。独自の最新技術により、食用のヨーグルトを配合し、皮膚常在菌叢のバランスを整えてくれる。パックを洗い流したあとの柔らかで明るい透明感のある肌に感動! ナイトマスクにもおすすめ。コレス ヨーグルト フェイスマスク100ml ¥5,900(フィッツコーポレーション TEL:03・6892・1332)

皮膚常在菌の働きをサポート。

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美肌菌ケアを追求したブースター美容液。400種類以上もの栄養素を含み、善玉菌のエサとなる乳酸菌物質を採用。コメヌカエキスやコメ発酵液など3種類の発酵成分とともに、肌の菌ケアをサポート。肌なじみのいいローションタイプで、洗顔後に使えばみずみずしい肌へ導く。50ml ¥7,800(KINS TEL:03・6820・0133)

忙しい日もこれ1本でお手入れ完了!

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自社開発の乳酸菌、ラ・フローラEC-12を9000億個配合したオールインワンジェル。ホホバオイルなどの保湿力に優れた成分や肌荒れケア成分が、肌のバリア機能を整えて肌自らの潤う力を引き出す。ぷるんとしたテクスチャーで、肌への摩擦も心配ない。Nanarobeマイクロバイオプロモート リペアジェル60g¥3,648(コンシューマプラザ TEL:0120・39・7762)

けいだ・ともこ 銀座ケイスキンクリニック院長。皮膚科専門医。美容に関する確かな理論と的確でわかりやすい解説が人気。

※『anan』2020年11月4日号より。写真・中島慶子 イラスト・黒猫まな子 取材、文・岡井美絹子

(by anan編集部)