新木優子、寝る間もなく働く報道記者を熱演 見た目のリアルにもこだわり

エンタメ
2020.10.18
連続ドラマW『セイレーンの懺悔』でWOWOW“連続ドラマW”初出演にして初主演を務めた新木優子さん。報道のタブーに切り込み、真実を問うことをテーマにした中山七里による同名原作小説は、“ドラマ化は不可能”といわれてきただけに、注目が集まっている。

自分と違う価値観や感覚でも、一度インプットすることが大事。

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「社会問題や事件の核心に迫るのが得意なWOWOW作品での主演は、期待に応えられるかの緊張や不安もある半面、やりがいも感じて嬉しかった。真実を追求することの奥深さや、そこに迫るためのダークな部分をしっかり演じて見せたいという一心でした」

物語は、女子高生の誘拐殺人事件をきっかけに、新たな事件が巻き起こるノンストップサスペンス。

「私が演じるのは、テレビ局の看板報道番組の記者で入社2年目の朝倉多香美。多香美は、必死ながらも新人として見られたくないとか、大先輩に食らいつき張り合いながら仕事をしたい、という強気な性格で正義感も強い。ただ、次第に多香美の過去の背景が明らかになっていき、その正義感はもとから持っていたものではないとわかった時は、正義にもいろいろな形があることを知りました。私自身、普段は報道の世界との接点がないので、報道記者ってきっと大変な仕事なんだろうな…ぐらいに思っていたんですが、演じてみると想像以上に大変で。スクープを取りに行くのはもちろん、現場から戻ったらすぐに原稿を書き、時には現場でマイクを手にレポートすることも。臨機応変に全ての仕事をしているとなると、寝る時間なんてなさそう。役作りはそういう生活サイクルも考えてまだ新人らしさが残るシンプルなメイクや、家に帰れない時のことまで考えた服のコーデなど、見た目のリアルにもこだわりました」

リアルといえば、ライバル記者・三島奈那子(高梨臨)との間で繰り広げられる女同士の争いもかなり本格的なんだとか。

「多香美がミスして奈那子に責められるというシーンでは、高梨さんの責め方がまるで実在する人物なんじゃないかってぐらいリアルでした(笑)。私自身、女同士のバチバチには立ち向かわずに『ああ、なるほど』って受け止めちゃうタイプなので…。でもお芝居をする上で、自分と違う新しい価値観や感覚でも、一度インプットすることを大事にしているんです」

実力派俳優たちが脇を固めた上で、全4話というのは少々物足りない気もするが…。

「原作と脚本を何回も読み返すと、この長さがバランスが良いと感じました。スピード感と緩急が大切なサスペンスだからこそ、4話が絶妙にしっくりくるんですよね」

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連続ドラマW『セイレーンの懺悔』 10月18日22時より毎週日曜日、WOWOWプライムにて放送。原作/中山七里『セイレーンの懺悔』(小学館文庫) 脚本/篠崎絵里子 出演/新木優子、池内博之、高梨臨、甲本雅裕、濱田マリ、池田成志、高嶋政伸ほか

あらき・ゆうこ 1993年12月15日生まれ、東京都出身。モデル、女優として活躍中。代表作は主演ドラマ『モトカレマニア』やヒロインを務めた『トレース~科捜研の男~』、2シーズン出演した『SUITS』など多数。

シャツ¥184,000 パンツ¥97,000(共にTHE ROW/ザ・ロウ・ジャパン TEL:03・4400・2656) イヤーカフ、左¥12,000 右¥17,000(共にRieuk)http://rieuk.com ブレスレット¥15,000(VENDOME BOUTIQUE/ヴァンドームブティック 伊勢丹新宿店 TEL:03・3351・3521) リング(シルバー&ゴールド)¥23,000(IRIS 47/Hooves TEL:03・6447・1395)

※『anan』2020年10月21日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・高野夏季 ヘア&メイク・河嶋 希(io) インタビュー、文・若山あや

(by anan編集部)

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