三浦宏規、舞台でアホな二枚目役「三重を背負って、面白いよってところを見せたい」

2020.9.14
ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』が来年の1月に主演・山田孝之さんで上演! ガラハッド卿を演じる三浦宏規さんが舞台への意気込みを語ります。

考えすぎると縮こまってしまうので、今回もあまり構えず楽しんで向かいたいです。

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こんな真っ正面のコメディは初めてで、まさか自分にお声がけいただけるとは思ってなかっただけに驚きました。福田(雄一)さんの作品は、お客さんとしてすごく好きで観ていましたし、シンプルに嬉しくもあって。でも、賀来(賢人)さんがガラハッド卿を演じられた時の公演の資料用映像を拝見したら、本当に自分にこれがやれるのかいなという不安も生まれてきてしまって、いまはよくわからない気持ちです。

ガラハッド卿は…アホな二枚目(笑)。舞台でアドリブ芝居をやった経験はあるけれど、福田作品には独特のテイストを感じるんですよね。僕、三重県出身で言葉は関西弁みたいになってますけど、笑いに関しては“ザ・人並み”。吉本新喜劇は毎週観てましたけど…すでに共演の方にアドリブを振られて、あたふたしている自分の姿が目に見えます。でも、三重を背負ってますからね、ちゃんと面白いよってところを見せられたらと思っています。山田さんとか賀来さんとか、周りに百戦錬磨の方がたくさんいらっしゃるので、稽古場でみなさんのお芝居を見て参考にさせていただきたいです。

ありがたいことに、最近ミュージカル作品に呼んでいただくことが増えています。ダンスはずっとやってきましたけれど、歌は苦手で技術的にもまだまだで、いま頑張らせていただいている最中。プレッシャーでウォ~ッてなった時期もありましたけど、いい意味で肩の力が抜けてきたかな。考えすぎると縮こまってしまうのでよくないなって。だから今回も、あまり構えず楽しんで向かいたいですね。

大切にしている言葉

去年、いろんな作品が重なって結構忙しくて、しんどい時期があったんです。体調を崩したりもして…。その時に親から連絡があって「無理しないで」って言われたんです。その言葉がすごく染みたんですよね。自分はすでに頑張っているのに、周りから「頑張って」って言われるとキツイ時ってありますよね。優しい言葉をかけられたことで、逆に、心配かけてもうたなって反省したし、もっと頑張らなくちゃって、すごく励まされました。

みうら・ひろき 1999年3月24日生まれ。三重県出身。5歳より始めたクラシックバレエで数々のコンクールに入賞した経験を持つ。ミュージカル『刀剣乱舞』で人気を博し、昨年には『レ・ミゼラブル』でマリウス役も務めた。

ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM(R)とは? 2021年1月より、東京、大阪、福岡で上演。ナンセンスな笑いで人気を博したイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソン。彼らが手掛けた映画を、メンバーのひとりエリック・アイドルらが自ら“パクって”ミュージカルを制作。’05年にトニー賞最優秀ミュージカル賞を受賞した作品で、日本では福田雄一さんの上演台本・演出により’12年、’15年に上演。今回が再々演となる。

※『anan』2020年9月23日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) 取材、文・望月リサ 撮影協力・AWABEES

(by anan編集部)