人に物事をうまく勧めるためには想像力が不可欠!
子どもが生まれる前、赤ちゃんのグッズを売っているお店に行った時に、「これからお買い物するとポイントが貯まるのでポイントカードを作ってください」と言われました。その時に「お子さんが生まれるとお母さんはなかなか来られなくなっちゃうので、お父さんも作ってほしいんです。ポイントは合算できないのですが…」と言われ、最初は、二人とも作る必要があるのかなと思いました。でも、確かにコンビニのポイントカードを持っていなくてケンカをしたことがあるなと思い当たり、それを見透かされているのもすごい。その後も、「紙のカードだと忘れてしまうこともあると思うので、アプリでぜひ」と、遊園地のアトラクションに乗る時のようにスムーズに誘導され、結果、カードを作っていました。子どもが生まれてからは、まんまと二人でポイントを貯めています(笑)。どの家族も当てはまるような便利なシチュエーションの伝え方や、お得なポイントの説明がうまい。表情一つ、目線一つからこちらの気持ちを読み取り、畳み掛けてくる。きっと、最初から「アプリを入れてください」と言われたら入れない可能性も高かった。と思うと、勧めるスキルが高い、この人に惚れてポイントカードを作ったのではないかという気持ちにすらなりました。ポイントカードを自然に作らせる女、すごいです!
やっぱり、「あったほうがいいかも」と相手に思わせるような状況を想像する力がすごいのだと思います。自分自身がポイントカードを活用してみて、メリットとデメリットを知ることで、人にもうまく勧めることができそうですよね。あとは遊園地でバイトをして、誘導スキルを高めるのもよさそう。どんなシーンでもスムーズに物事を進める技が身につきそうです!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。2月に第一子を出産。
※『anan』2020年8月12日-19日合併号より。写真・中島慶子 文・重信 綾
(by anan編集部)