便秘
Case1:いつも便秘でお腹が重たい! なのに出る時は突然緩く…。「つまり」と「ピー」の繰り返しです。
【私なりの解決法】寝て忘れる。
Answer:最近、増えているハイブリッド型。いい睡眠は腸への最高のご褒美!
「普段は便秘なのに突如、下痢に襲われるというハイブリッド型は、今、若い人に多いです。便が溜まっているので、漏らした時の被害が大きくなるという、しんどい問題もあります」(美腸ナース・小野咲さん)
「腸の動きに影響を与える自律神経を整えるには、良質な睡眠をとることが不可欠。また、寝不足が続くと腸内フローラの組成が変化し、腸を健康に保つ成分を生み出せなくなることもあるので気をつけましょう。生活リズムを整えることが大切です」(美腸カウンセラー[R]・田和璃佳さん)
Case2:旅行すると必ず便秘! 一度も出ないこともあります。せっかくなのに気が重いです…。
【私なりの解決法】スパイスで腸を刺激!
Answer:旅行のストレスは便秘の大敵。できるだけ、事前準備をしよう。
「旅行中の便秘は、普段とは違う環境に身を置くことによるストレスが一因です。そもそも、腸内細菌は大変ストレスに弱く、飛行機に乗っている間にその半分が死滅しているといわれるほど。スパイスなどで刺激を与えるのではなく、体の代謝を促す酵素や菌のエサとなるオリゴ糖を用意するなど事前準備をしましょう」(小野さん)
「水を摂ることも便秘には有効です。ミネラルがたくさん入った天然水を選ぶようにすると、さらにいいと思います」(田和さん)
Case3:1か月に1回しか出ないことがありました。出す時も激痛! ちょっと切れたかも…。
【私なりの解決法】お肉など高カロリーなものを食べる。
Answer:お肉は便のカサになりません。食物繊維を摂りましょう。
「腸内で硬くなった便をいきんで無理に出そうとすると、肛門に圧力がかかり、出口が切れるなど痔の原因となることがあります。便のカサを増やし、腸を刺激して動きやすくするためには、高カロリーのお肉ではなく、食物繊維を摂りましょう」(小野さん)
「食物繊維が豊富な食材でいうと、キャベツ、玉ねぎ、ごぼうが挙げられます。和食を取り入れた食生活を意識することで、自然と、食物繊維が摂りやすくなるはずです」(田和さん)
たわ・りか 美腸カウンセラー(R)。腸内環境を整えるオリジナルメソッドを提唱する「日本美腸メソッズ協会」代表。著書に『40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル』(監修・藤田紘一郎、徳間書店)。
おの・さき 美腸ナース。一般社団法人日本美腸協会理事長。医療ベースの正しい知識をもとに美腸ケア術を考案。近著に『おとな女子の根こそぎよくなる!からだの整え方 腸もみde不調撃退!』(学研プラス)。
※『anan』2020年7月22日号より。イラスト・丸ゐまん丸 取材、文・重信 綾
(by anan編集部)