その秘訣は、動画からうかがえる“飾らない”仲さんのお人柄。すっぴんで自宅も寝姿も公開、黒ギャルメイクだって果敢に挑戦。仲さん、売れっ子女優なのに、そこまで見せてくれていいの!? って心配になります……。
仲 里依紗 「仲里依紗です。」
チャンネル登録者数:48.5万人
撮影・編集・アフレコ……ぜーんぶ自分でやってます!
いいんです! まさにそれを変えていきたかったんですよね。女優というパブリックイメージってみなさんあると思います。お手伝いさんがいて、家はピカピカでおしゃれな生活してそう、みたいな。でも、私、めちゃくちゃ普通だよ、と思って(笑)。ママチャリも乗るし、半額のお肉も買うし。そういうそのままの取り繕わない私を知ってもらいたかったんです。
たとえば、生理前のイライラをストレートに話すとか、体重をぶっちゃけて公表したのも、ナチュラルな自分を出すことで、みんなと同じだってことを知ってもらいたかったから。芸能人だから特別で、自分はダメなんだと思わないでほしいんです。“みんな一緒なんだよ、安心して”って伝えたい。
だから、コメントで「周りの目が怖いと感じた時に動画を見てがんばります」とか「救われました」「共感した」と言ってもらえると、本当にうれしいです。
企画もみんなのコメントを参考にしてます。あれ、やって! とか言ってくれるの、ありがたいです。動画作成は撮影から編集まで全部自分ひとりでやっています。編集の仕方はそれこそYouTubeで編集動画を見て勉強しました。夫のキツネさん(中尾明慶さん)も個人でチャンネルを持っていて(「中尾明慶のきつねさーん」)、彼はすごく勉強家でデータ派。サムネイルはこういう傾向がいいとか、視聴者層の年齢に合わせて何時頃にアップすべきとか言うんですが、私はあまり気にしない。正反対のタイプで、向こうからはかなりライバル視もされていますが、それもあまり気にしない(笑)。
でも、ネタは取られたくないので、そこは家族でも線を引いていますね。家庭内バトルです(笑)。彼が家にいる時に、私が収録をしないといけないような時は、キツネさんには別の部屋にいてもらって、耳栓もしてもらいます。聞かれるのがちょっと気恥ずかしいというのもあります。
もともとYouTubeが大好きで、ずっと自分でもやってみたいなと思っていたので、実現して、しかもみなさんに受け入れていただけてよかったなと思います。お芝居だけだと役柄のイメージで判断されてしまうことも多いから、これからはそのままの仲里依紗も知って、楽しんでもらいたいです。仕事的には、ドラマや映画は待ち時間が2~3時間あるとかザラ。なのでその時間を楽屋で編集作業にあてています(笑)。これが集中できて意外といい。二足の草鞋も上手に両立できそうです!
なか・りいさ 1989年10月18日生まれ、長崎県出身。ドラマ、映画に出演するほか、ファッション誌ではモデルとして活躍。近年では、ドラマ『10の秘密』『美食探偵 明智五郎』、現在NHK連続テレビ小説『エール』に出演中。
※チャンネル登録者数、視聴回数は、6月25日時点のものです。
※『anan』2020年7月15日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・梅原加奈
(by anan編集部)