両肘でパタパタ! 簡単“肩甲骨”トレで背中美人に

2020.6.30
背中美人のカギは、自在に動く“肩甲骨”にアリ!? 「せぼねじれ調整院 Re‐Cure」代表の金井良友さんに、腕にアプローチした、肩甲骨関連の筋肉を効率的にほぐす動きを教えていただきました! 「筋肉のこわばりが取れると胸が開きやすくなり、呼吸も深くできるようになります。疲れにくい体に変わりますよ」と金井さん。

肩甲骨に効く

肩甲骨に関わる、腕のスムーズな動きや美しい姿勢を保つために必要な、様々な筋肉のコリを解消する動きを実践!

HOW TO:朝と寝る前の2回。朝は寝ている間の筋肉のこわばりを取るため、就寝前は日中の疲労をリセットするために行う。さらに、日中気がついた時にもマメに行い、定期的に筋肉をほぐせば、肩甲骨の自由な動きが復活する。

APPROACH 1:胸を開き、両肘でパタパタ羽ばたいて。

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この状態で肩甲骨を寄せ、肘を前後に30秒揺する。座ったままでも、立って行ってもOK。立って行う場合は肘を少し緩めて。

POINT:顎を引き、胸は突き出して両肘を後ろに引く感覚で
POINT:肘の位置が下がらないように注意

APPROACH 2:ぶーんぶんと上腕回しで肩の力みをオフ。

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1、肩に力を入れず両腕をまっすぐ前に出す。
POINT:足を腰幅に開き、全身リラックスして立つ

2、重力に任せて後ろに振り下げる。

3、反対側に勢いをつけて、ぶーんと前方に振り上げる。

4、そのままゆっくり腕を背面にぐるっと回してから下ろす。

APPROACH 3:肘からビームを出すイメージで肩甲骨回し。

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1、両肘を曲げて体の側面につけ、両手の指先は鎖骨の外側に置く。
POINT:指の位置はずっと同じ場所に。肩が上がらないよう注意
POINT:両肘の位置は平行をキープ

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2、肘から光のビームが出ているイメージで、前、上、斜め上、横、斜め下にビーム光線を当てていく。

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できない人は…肩が硬くて両肘を同時にできない人は、片方ずつ行う。その時、回さない方の手の指を、鎖骨中央から指5本分(約10cm)下にある胸骨の際、肋骨2番と3番の間に置く。

編集KとライターIが1週間チャレンジ! 

編集K 座りっぱなしの日が多め。猫背で巻き肩ゆえ、肩こりは長年のお友達。
ライターI 健康に関わる記事を担当することが多く、体のケアにも熱心。

今まで知らなかった、肩甲骨のポテンシャルに気づかされました。
K:恥ずかしながら、肩甲骨がこんなに動くんだってこと、今回の取材で初めて知ったの…。

I:Kさんの肩こりは重症だもんね。その動かない状態を当たり前に思っていたんでしょう?

K:うん(涙)。可動域のチェックをしたら、両肘が全然体につかなくて。でも、そのままにしていると、どんどん可動域が狭まるって聞いて焦った。3つのアプローチを朝晩、デスクワーク中でも気づいた時に1週間やり続けたんだけど、少しずつ肩が軽くなってきた。

I:よかった! 先生によるとストレートネックや腱鞘炎も、肩甲骨の可動域を広げると症状が改善するって話だからね。今の私たちは動かさなすぎだし、デスクワークが多くて、体に負担をかけまくっているから。

K:ほんとに。エクササイズをしてみて、今まで肩甲骨を寄せる動きをほとんどしていなかったんだな、って実感したよ。

I:肩甲骨に柔軟性が戻ると、連動して骨盤の動きも良くなるんだって。肩甲骨を使って上半身をダイナミックに動かせるようになれば、代謝も上がって痩せやすい体になるはず。

K:最近はトイレに立つたびに、鏡で姿勢をチェックするのが習慣になってきたよ。

I:すごい進歩~。背中が丸まっていたら、その場でエクササイズ! 私もこまめに筋肉をほぐす癖を身につけよう。

金井良友さん 「せぼねじれ調整院 Re‐Cure」代表。痛みやコリの軽減だけでなく、体本来の自然治癒力を取り戻せる、独自の背骨調整法を推奨。著書に『奇跡の「せぼね調整」』(宝島社)が。

トップス、パンツ 共に参考商品(スリア/インターテック TEL:050・3821・2940)

※『anan』2020年7月1日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・原田ゆか 取材、文・板倉ミキコ

(by anan編集部)