彼氏の“ブラック度”CHECK! “子供に人気がある”彼は…

2019.11.10
相手を選び間違えたまま長期的なお付き合いとなると、トラブルに直面し、やがて絆はほどけてしまう…。それらを乗り切るための本をご紹介。

隠れブラック要素をいち早く察知せよ。

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婚約破棄や離婚など男女問題を1500件以上手掛けてきた弁護士の堀井亜生さん。受けた相談実例から見えてきた特徴を、男性に潜む危険なポイントとしてまとめたのが『ブラック彼氏』。「結婚して初めて男性のブラック性に気づくケースが多いのですが、危険なサインは交際中にも出ていたはず。誰しもが『自分の相手だけは違う』と思いたいし、『いつか変わるだろう』と期待もしてしまう。でも、人は簡単には変わりません。後悔する前に、できるだけ早く彼氏の潜在的なブラック性に気づいてほしいのです」

一方で、本で取り上げたブラック性のいずれかは、多かれ少なかれ、どの男性にも当てはまるとも。

「問題点のない人はいません。それを許せるのか許せないのか。自分が絶対に譲れない条件をはっきりさせておくことが、幸せな恋愛や結婚にはとても大事です。恋愛での絆は、二人で結ぶもの。もし、別れてしまっても自分を被害者と思い込まず、あなたの中にもブラック性がなかったか省みて。条件の明確化と反省がなければ、次の恋愛でも良い絆は結べません」

彼氏のブラック度CHECK!

隠れDV系

・ストイックに鍛えている
・転職が多い

「一見、優しそうで、暴力を振るうようには見えませんが、非常に神経質で自分に厳しく、自己管理が徹底しているのが特徴。私の経験上、太っていてだらしない人はほとんどおらず、細身で引き締まった体型です。ストイックゆえに、自分の作ったルールを守れない己を許せず、怒りの矛先を他人にも向けます。少しでも自分なりの正義に反するとその職場に居続けられないので、結果的に転職が多くなります。DVは命に関わりますから、少しでもサインがあれば無視しないようにしましょう」

隠れドケチ系

・プレゼントは毎回ネックレス
・キャバクラが嫌い

「このタイプは、デートは自宅で済ませ、プレゼントはたいがいネックレス。なぜなら、彼らにとってプレゼントは、交際を続けるために仕方なく渡すもの。『貴金属なら女性は喜ぶだろう』という安易な価値観で、値段の割に見栄えがするネックレスを選ぶのです。キャバクラ嫌いにも、ドケチ要素が隠れていることがあります。性欲処理もコスパが大事で、最小限の投資で済む風俗に通う男性が驚くほど多いのです。節約を楽しめる女性でなければ、こういった男性と絆を結ぶのは難しいでしょう」

隠れマザコン系

・付き合って間もない彼女を実家に連れていく
・料理は一応作れる

「実家に招かれると、『結婚を意識してくれている』と肯定的に考えがち。でも、交際間もない時期で、あなたの実家の内情など、彼の母親があなたのことをあまりにも詳しく知っていたら、彼と母親の親密度を疑ってみてください。また、彼の母親とは、適度な距離感を持つことが、結婚後の円満な関係には不可欠。彼の料理の腕については、上手なら自分で勉強した可能性が高いですが、“一応作れる”程度であれば、母親が教えた可能性大。料理ができることを過大評価しないようにしましょう」

隠れ浮気系

・髪を切ったらすぐ気がつく
・子供に人気がある

「好意を抱いている男性に、髪型や服装の変化に気づかれたら嬉しいですよね。でも、そういう男性は他の女性にも同じように接しているかもしれないと用心しておかないと、後々、浮気で傷つくことになりかねません。マメで優しく、子供にも好かれますが、その優しさは表面的なものの場合もあります。悩みを相談した時に、意見の違いを恐れず、具体的なアドバイスをくれるかどうかで判断してみましょう。耳ざわりのいい言葉ばかりを並べる人とは、なかなか絆を深められません」

隠れモラハラ系

・サプライズをするのが好き
・自分の仕事を熱く語る

「サプライズ好きな男性は独りよがりで、相手の立場で考えず、“彼女を喜ばせているオレ”に酔いしれている可能性大。あなたが本当に欲しいものを伝えたら、彼が怒りだすのか、変わらず優しくプレゼントしてくれるのかで、見極めましょう。また、モラハラ系は、器が小さく、仕事自慢で自分を大きく見せようとしがちです。実際、経済的に余裕があり、一見高スペックです。でも、彼の話に意見や反論した時、耳を貸さないなら危険! 対等なパートナーとして絆を結ぶのは難しいです」

ブラック彼氏 恋愛と結婚で失敗しない50のポイント 問題のある男性に隠れた特徴を5つに分類し、その危険度を5段階でわかりやすく紹介。著者が相談を受けた女性の実例も参考になる。毎日新聞出版 1300円

ほりい・あおい 弁護士。中央大学法学部卒業。フラクタル法律事務所代表。法律問題のスペシャリストとして『ホンマでっか!?TV』などに出演。共著に『フラクタル法律事務所の離婚カウンセリング』(日本加除出版)。

※『anan』2019年11月13日号より。写真・内山めぐみ 取材、文・小泉咲子

(by anan編集部)

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