よく寝る人は太りにくい!? “睡眠”のご利益4選

ライフスタイル
2019.09.07
睡眠は、意識を変えるだけで、誰でもお金をかけずにできる健康法。美肌やダイエット効果、仕事のパフォーマンスまで左右します。睡眠を犠牲にして頑張るのはもう卒業! 上質な睡眠で、健康な体と健やかな心を取り戻そう。
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仕事にプライベートに忙しいと、つい削ってしまいがちな睡眠時間。でも、睡眠こそ見直すべき、と睡眠コンサルタントの友野なおさん。

「睡眠不足が肌の不調を招くことは女性なら体感したことがあると思いますが、それ以外にも太りやすくなったり、病気のリスクが高くなったりと、美容や健康を損なう原因に。私自身、睡眠を改善したことで、暴食がおさまり体重が15kgダウン、長年悩まされていたアトピーやパニック障害、生理不順も改善したんですよ」

きちんと眠るだけで、心身ともに健やかになれるなら実践してみて損はなし。女子にうれしいご利益が待っています。

病気のリスクが減る。

免疫力が強化される。風邪をひきにくくなる。抗アレルギー力が高まる。高血圧や糖尿病などの生活習慣病、うつ病などのリスクが低くなる。

病気を寄せつけないためには、体の中に入ってくる異物と戦うための免疫力を高めることが大切。

「睡眠力とは免疫力と言ってもいいくらい、免疫力は眠っている間に強化されます。しっかり眠ると、体がメンテナンスされ、免疫機能を高めて自然治癒力を引き上げてくれるので、病気にかかりにくくなるんです。たとえば風邪をひきにくくなり、アレルギーへの抵抗力も高まります。若いうちはピンとこないかもしれませんが、日々の充足した睡眠は、将来心配になってくる、高血圧や糖尿病、心臓病や脳卒中などの生活習慣病のリスクも減らしてくれます」

また、睡眠は体だけでなく、心の病気とも関係してくる。

「睡眠不足だとイライラや落ち込みなど精神的不調を招きますが、この状態が続くと、うつ病になるリスクが高くなることも判明しています」

メンタルが整う。

不安感やイライラをリセット。精神的なストレスが軽減。気持ちが穏やかになり、感情のコントロールができる。

睡眠は体の疲れを取るだけではなく、心の健康も守ってくれる。

「私たちはさまざまな感情とともに毎日を生きているので、ポジティブな感情だけでなく、不安感やイライラなどのネガティブな気持ちもあって当然です。そしてそんなマイナスの感情をリセットしてくれるのが睡眠。一晩眠って気分が切り替えられた経験はありませんか?」

心が元気になるメカニズムとは?

「睡眠中は、それぞれ異なる役割を持ったレム睡眠とノンレム睡眠が交互に現れます。睡眠後半にかけて増えるレム睡眠中には、感情や思考を整理する作用があるので、ぐっすり眠れば心配事などがリセットされ、気持ちが落ち着きますよ」

痩せる。

食欲中枢のホルモンバランスが整う。糖質や脂質への欲求が低下。基礎代謝がアップして太りにくくなる。消費カロリーが上がる。

しっかり眠ることで、痩せやすい体を手に入れることもできる。

「質の良い睡眠がとれると、食欲をコントロールするホルモンのバランスが整うことが理由です。私たちの脳には、食欲を増加させるホルモンと満腹中枢を刺激して食欲を抑えるホルモンがあるのですが、寝るとこれら2つのホルモンバランスが整うため、食べすぎなくなります。また、糖質や脂質に対する欲求も低下し、お菓子やジャンクフードを食べたくなくなるので、我慢することなく自然と痩せ体質になれるんです」

適切な睡眠は、エネルギー代謝のいい体へのチェンジを促してくれる。

「成長ホルモンが出て筋肉の合成が行われるので、新陳代謝が活発になって基礎代謝が上昇。さらに気持ちが前向きになるため、活動意欲も高まって積極的に動くようになり、消費カロリーもアップします!」

便秘が改善される。

腸の働きをコントロールする副交感神経が優位になる。大腸の蠕動運動が活発になり、不要なものが押し出される。

ぐっすり眠れば、毎日しっかり排泄されやすくなるのも、女子にうれしいポイントのひとつ。

「睡眠と便秘にも深い関係があります。私たちの体は、自律神経によって24時間コントロールされていますが、自律神経には2種類あり、それが、昼間や活動中に活発になる交感神経と、夜の休息時に活発になる副交感神経です。大腸の蠕動運動によって便の排泄が促されるのですが、この蠕動運動が活発になるのは副交感神経が優位なとき。私たちが眠っている間に腸が働き、自動的に便を肛門側に運び、押し出してくれるようになっています。なので、毎朝スッキリ出すためには、質の高い睡眠タイムが欠かせません」

ともの・なお 睡眠コンサルタント。眠りに関する講演会や商品開発などを行う。著書に『毎朝、目覚めるのが楽しみになる 大人女子のための睡眠パーフェクトブック』(大和書房)など。

※『anan』2019年9月11日号より。イラスト・いとうひでみ 取材、文・岡井美絹子

(by anan編集部)

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