岡崎体育史上「もっとも尖っていたアーティスト写真」とは?

エンタメ
2019.05.27
岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アーティスト写真」です。
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プロフィールを掲載するときなどに使う宣材写真。アー写といわれ、ミュージシャンの場合は、自身のホームページで使用したり、フェスに出るときなどの参加アーティスト一覧になったり、テレビやウェブのニュースに載るときに出たりします。自分の宣伝のために使うものなので、新しいシングルやアルバムをリリースするたびに写真も変えるっていう方が多いです。

そんな中、僕はデビューしてから2年くらいアー写を変えなかったんです。なんか、そこに労力とお金をかけるのがもったいないと思ってしまうんですよね。でも、2年目に入ってからマネージャーに「体育さん、体型変わっているし、このままだと詐欺と言われるから撮り直してほしい」と懇願されて、重い腰をあげました。それで1年くらい前に撮ったのが今のアー写です。気に入っているので、しばらくはまたこのままでしょうね。

その写真は、僕があらかわ遊園のイモムシ型のジェットコースターに乗っているもの。撮るときのこだわりとしては、きちんと顔が写っていることでしょうか。やはり顔は、ちゃんとわかるようにしたいものです。これ、ミュージシャンの悪いとこが出がちなんですけど、芸術性に重きをおきすぎて顔が煙で隠れているとか、そもそも顔が写ってないとか、そういうアー写も多いじゃないですか。おしゃれやし、かっこいいと思うんですけど、初見の人にとっては何のこっちゃわからない。すごい不親切ですよね。まあ、尖った活動をしているミュージシャンならそれはそれでいいと思うんですが、僕みたいな感じのスタンスのミュージシャンがそれやっても、何を急にイキっとんねん? と思われてしまう。だから、岡崎体育は親切第一でやっていきたいと思っています。

個人的に注目しているのは、インディーズバンドのアー写です。ここに面白いアイデアが潜んでいることが多いんです。お金がないからプロのカメラマンに頼むことなんてまずできない。でも、個性的で目を引く一枚にしないといけないからみんな工夫して、いろんなアイデアを練るんです。僕もその当時は、自撮り写真を加工して真四角に引き伸ばして、下駄みたいになった顔を使っていました。今思えば、なんでそんなことしてたんやろ? と。もしかしたら、その下駄時代が岡崎体育の歴史の中でもっとも尖っていたアーティスト写真だったかもしれません。

おかざき・たいいく 6/9(日)、さいたまスーパーアリーナにて単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。

※『anan』2019年5月29日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・村田真弓 文・梅原加奈

(by anan編集部)

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