才能豊かなアーティストが支持を集める時代に!
「近年はCDだけでなく、YouTubeや音楽配信サービス、SNSなど、発信の場が増えたことで、本当にいい音楽がきちんとリスナーに届く時代になりました。その結果、’18年にブレイクしたあいみょんや米津玄師さんをはじめ、“売れているもの”ではなく、自分のやりたいことを媚びずにやる才能豊かなアーティストが支持を得る傾向が一層強くなりそう」
その代表例が、YouTubeでMVの再生回数が195万回を超えるネクライトーキー。
「初めてYouTubeで聴いた時、曲のクオリティの高さにびっくり。声のインパクトも強く、一度聴いたらクセになります」
東京のインディーズシーンを盛り上げているのは、ロックバンドTENDOUJI。
「中学の同級生4人が28歳で始めたバンド。何もわからず自分たちでレーベルを作ったり、手探りな活動を含めて愛されています」
また、有名ミュージシャンによる口コミがきっかけで注目度が高まるケースも多く、「くるりの岸田繁さんが称賛している」と言うのが中村佳穂さんと折坂悠太さん。
「中村さんはいきものがかりの水野良樹さんも大絶賛。折坂さんは宇多田ヒカルさんが“衝撃を受けた”と評したことで注目の的に」
ネクライトーキー
2017年結成。「鬱屈したネガティブな歌詞を軽快なメロディにのせて歌う4人組ポップロックバンド。活動歴は短いものの、以前からボーカル以外のメンバーが別名義で活動していることもあって、ファンからの信頼は厚いです」
TENDOUJI
結成は2015年。「バンドを結成してから楽器を始めたメンバーもいるそうで、その型にハマらないスタイルが愛されている理由。男のロマンを感じさせる歌詞とメロディセンスが抜群」。1月19日、渋谷WWW Xにてワンマン公演。
中村佳穂
1992年生まれ。「フューチャーソウルやベースミュージックというジャンルを日本語で追求していこうとする姿勢がすごい。新作『AINOU』は、ビートの合間に言葉が研ぎ澄まされた状態で浮かび上がってくるような傑作」
折坂悠太
平成元年生まれ。「幼少期をロシアやイランで過ごされたせいか、独特の歌唱法に民族音楽のようなものが織り交ざっていて強烈な刺激とノスタルジーを感じます。『平成』という曲では堂々と時代を射抜いて歌を放つ存在感に脱帽」
上野三樹さん 音楽ライター、Webサイト「YUMECO RECORDS」主宰。本誌のミュージックページや『音楽と人』など、さまざまな雑誌で執筆。
※『anan』2019年1月2・9日号より。取材、文・菅野綾子
(by anan編集部)
※お肉×ビール、それから私…! 愛が高まる「冬のおうちごはん」レシピ
[gunosy]
#男の本音について、もっと深く知る♡[/gunosy]