「最初に聞いた時はただただ驚いて。でも家族に報告したら喜んでくれて、じわじわ実感がわいてきました」
作品の舞台となる産婦人科は16歳の清原さんにとっては「未知の世界」。劇中では中絶や死産といった産婦人科の“陰”も描かれる。
「自分の知らない場所で、こういう時間が流れている現実を噛みしめています。“お母さん”になるって、大変なこと。作品には母親になれなかった女性や『こんな親になるはずじゃなかった』という女性も登場します。そしてその家族や恋人も描かれている。産婦人科は全ての人にかかわる場所なんです」
だからこそ、このドラマは「性別、年齢問わず、全員に届けたい!」と清原さん。
「もちろん男性にも、私と同世代の人にも見てほしい。その上で妊娠、出産に期待や不安を抱く女性を支える、そんな作品にしたいです」
一言、一言。自分の言葉で思いを口にする清原さん。女優としての佇まい同様、素顔も16歳とは思えない落ち着き。撮影の合間は和食とスーパー銭湯が息抜きと頬をゆるませる。
「最近は共演の水川あさみさんに教えていただいた海鮮丼のお店が気になっています。オフは友達と温泉で人生について語り合って過ごしています(笑)」
そんな清原さんにとって、感受性豊かで少し不器用なアオイは「自分とは違う女の子」。
「でも違うからこそ、知りたいという気持ちがわいてくるんです。普段の生活でもアオイならこうするかな、なんて思いながら。でも固めすぎず挑みたい。演じるなかでアオイも成長すると思うから」
アオイ同様、清原さんも主演という大きな経験を積んで、心身ともに進化する自分を感じている。
「毎日世界が広がり、気持ちも更新されています。そのせいか、最近物事を決めつけなくなりましたね。“なりたい女優像”とかも意識せず、『お芝居が楽しい!』という今の思いのまま進んでいきたいです」
きよはら・かや 2002年1月30日生まれ。’15年、NHK連続テレビ小説『あさが来た』で女優デビュー。映画『3月のライオン』『ちはやふる‐結び‐』など話題作に出演し注目を集めている。
『透明なゆりかご』 沖田×華さん作、大ヒットコミックが連続ドラマに。感性豊かな看護師見習い・アオイの目を通して、産婦人科の日常が描かれる。明るく、切なく、心にくる命の物語。7月20日、毎週金曜22:00~、NHK総合で放送スタート。
※『anan』2018年7月25日号より。写真・菅原景子 インタビュー、文・大澤千穂
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