サイサイ「“ガールズバンド”と呼ばれ、モヤモヤがあった」
「全国ツアーがあったので、余裕を持ってレコーディングをはじめましたが、今回は一曲一曲に向き合う時間がすごく長かったですね。歌詞にもメロディにもとことん悩み、こだわり、ゴールが見えない作業でした。1曲を10パターンのアレンジから選んだり、全く曲を変えてしまったり。そのぶん勉強になったし、みんな成長しました」(すぅ)
「それぞれが違う悩みを抱えながら頑張ったと思います。私は歌詞に苦労したんですが、リスナーにより届く言い回しに、頭を使いました。あやふやでなく言いたいことを明確にしたかったので、新しい表現が生まれ、自分にもすごくプラスになったし一曲一曲の達成感がすごく大きい作品になりました」(あいにゃん)
メジャーデビュー5年の’17年、レコード会社を移籍。スタッフが一新され、求められるものにも大きな変化が。その刺激が4人を奮い立たせ、まさにガールズパワーを振り切って作り上げたアルバムになった。
「私たちはバンドがやりたくてはじめたのに、気づけば“ガールズバンド”と呼ばれ、ずっとその括りにモヤモヤがあったんですよ。かわいいと言われるのは嬉しいけど、曲がいいとか演奏がカッコイイと言われたい、みたいな。だけどそのモヤモヤを逆手に取って、女子の底力を見せよう、という意識で作ったのがこのアルバムなので、タイトルもそのまま付けました」(ひなんちゅ)
「いまの私たちだから付けられるタイトルですね。やっぱり女子って強いなー、と言えるサイサイならではの歌詞とサウンドがこの一枚にギュッと入ってます。密度の濃いスケジュールの中で頑張って作った汗と涙の結晶! ですね。一曲一曲に濃厚な思い出があります」(ゆかるん)
女子だけが分かり合える本音を吐露した曲や、恋愛のリアルな心情を切なく綴る曲など、何度も聴き返したくなるナンバーが並ぶ。
「男の人にも聴いてほしいけど、やっぱり女の子に聴いてほしい。同性だからこそガールズバンドに対する評価は厳しいと分かっているけど、仲間というか女子の代弁者でありたいと思っているので、遠ざけないでまずは聴いて、と言いたいですね。絶対にみんなに響く曲になっている自信があるので、サイサイを聴いて抱えているものを乗り越えて、楽しい気分になってほしい」(すぅ)
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