舞台『青の祓魔師』の冷静沈着な雪男、『FAIRY TAIL』の直情型のナツ、『弱虫ペダル』の飄々とした新開。宮崎秋人さんが演じてきた役はじつに多彩。
「以前は原作のキャラに似せることばかり考えていたんです。でも新開役に決まった時、自分とかけ離れすぎていて、そのやり方じゃ難しくて。役を追っかけるのをやめ、誰より役のことを研究して、自分の受けた印象を大事に演じようと思ってから楽になれました」
役に合わせて体を絞ったり太ったり、ストイックなアプローチも。
「体は、やれば確実に結果が伴うから、芝居が上手になるよりも手っ取り早いので」。そう言って一拍置き、「そもそも自分はお芝居に向いてないんです」とぽつり。
「僕、勉強もスポーツもさして努力しなくてもできたんで、親からは、『早く挫折を経験した方がいい』と言われてきました。そんな時に出合ったのが芝居。手を抜いた途端に止まってしまうのがわかるのに、かといって頑張れば前に進めるというわけでもない。ただ、どんなに苦しい状況に陥っても、もともと向いていないからと思えば耐えられるだろうと思って。でも、なにより好きだからやれてると思います」
自身を、どネガティブと評する。
「どんなに褒めていただいてもどこかで信じきれない。だからこそ貪欲になれるのかもしれません」
今後の目標を問うと「いいオジさんになりたい」とまさかの答え。
「20代はその準備期間。いまのうちに、人として俳優として何を積み上げるかを考えています」
CHARACTER FILE
舞台『弱虫ペダル』新開隼人
「初めて主演をさせてもらったのがこの役。その辺から僕を応援してくれる人が増えてきて、仕事への責任感が生まれた気がします」
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