杉咲花「メアリが羨ましい」 声で映画のヒロインに!

エンタメ
2017.07.04
映画『メアリと魔女の花』でメアリを演じる杉咲花さんに、新しいヒロインの魅力を聞きました!

禁断の『魔女の花』との出合いをきっかけに、一人の少女が大冒険へと巻き込まれていく長編アニメーション映画『メアリと魔女の花』。杉咲花さんは、天真爛漫でいつも失敗ばかりの主人公・メアリの声を演じる。

杉咲花

「メアリはすごく気が優しいので、困っている人がいるとすぐ助けてあげようとするんです。でも不器用だから全部失敗してしまう。そんな姿がただ愛おしくて、かわいくて。台本を読み終えたとき、あぁ私は本当にメアリが好きだなぁという気持ちで胸がいっぱいになりました」

そんな思いと同時に、どんな試練が立ちはだかっても決して諦めない勇敢な姿に、杉咲さん自身も勇気をもらったと言う。

「メアリはいつも一生懸命で、いい意味でも悪い意味でも感情のままに行動するんです。失敗を恐れないのは、自分を信じているからこそ。私は先回りしてあれこれ考えてしまうタイプなので、メアリが羨ましい!」

決して完璧ではないけれど、自分を信じて前進することを忘れない。そんなひたむきさが杉咲さんの理想とするヒロイン像。

「大好きな映画『スワロウテイル』(1996)のヒロイン、グリコも、自分が完璧じゃないと知っていて、それでもどうにか相手と向き合っていこうとする。そんな姿が人間らしくて素敵だなって。メアリとグリコは全然違うキャラクターですけど、こんな人間らしさや同性が憧れるという部分は似ていますよね」

ジブリ映画

実はメアリと杉咲さんには、とある意外な共通点が。

「メアリが魔法大学のマダムにコンプレックスの赤毛を褒められるシーンがあるのですが、私も昔からクセっ毛とそばかすがコンプレックスだったんです。でもメイクさんに褒められてから、あまり気にならなくなって。この映画では、自分の欠点も人目には魅力に映るということを教えてくれている。映画のように魔法は使えなくても、誰かの些細な言葉で魔法にかけられたように幸せな気分になれることが、日常にはたくさん転がっているということもこの映画で感じていただけたら嬉しいです」

『メアリと魔女の花』一夜限りの特別な力を手にしたメアリが繰り広げる冒険物語。『借りぐらしのアリエッティ』などを手掛けた米林宏昌監督作。声の出演/杉咲花、神木隆之介ほか 7月8日、全国東宝系にてロードショー。

すぎさき・はな 1997年10月2日生まれ、東京都出身。昨年公開された映画『湯を沸かすほどの熱い愛』で、日本アカデミー賞をはじめとする数々の助演女優賞を受賞。最新作『パーフェクトワールド』は2018年公開予定。

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※『anan』2017年7月5日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・山本マナ ヘア&メイク・奥平正芳 文・瀬尾麻美 菅野綾子(インタビュー)

(by anan編集部)

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