男と女の境界線って一体…? そのへんの混乱もお楽しみください。
「ドラマ化のお話をいただいたときは、本当に嬉しかったです。ブログ時代から作品自体にはとても愛着を持っていて、映像化されたらいいなと密かに思っていたので…(笑)」
会社での日常会話や、OL仲間の間で起こるそれはそれは些細な出来事を、淡々と描写していくこの作品。
「いかにリアルに日常を綴るかがこの作品のキモ。起こり得ないような事件やギャグを入れて、盛るようなことはしない、と決めていました。そうした瞬間に、この作品は面白くなくなる。なので、今回もドラマだからといって、必要以上に“安い展開”を付け加えないという点は、とても気をつけました」
主演を務めるバカリズムさんは、ほぼ素顔で登場。そのシュールなムードが、深夜にとても心地よい。
「もともと自分が面白いと思っていたのは、“男がOLのフリをして日常を綴る”という点。そのベースは、ドラマでも活かしたかった。となると、主演はやはり僕だろう。さらに女装をすると寒くなるので、なるべく素顔で出るのがベターだと。消去法でこうなったんですが、結果的に作品の持つ“ちょっと狂った感じ”がすごく出ている気がして、よかったと思ってます」
それにしてもOLの中にいるバカリズムさんが醸し出す、妙な違和感と同じくらいのしっくりさ加減。男と女の境界線が揺らいできます…。
「そう、ホントそうなんですよ。確かに男と女は区別したほうがいろいろと楽だし、ビジネス的にもやりやすい。でも、おいしいケーキは男も好きだし、ケータリングの話は男女問わずみんなしますよね。とはいえ特にそういう問題提起をしたい作品ではないので(笑)。深夜に楽しく見ていただければと思います」
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