私のカラダと比べてる…? 彼がエッチ後に見始めた動画の「衝撃的な女の正体」

文・三松真由美 — 2021.11.11
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、エッチな女性の配信ばかり見る彼にモヤモヤ中の22歳女性。ある日も、おうちセックスを楽しんだ後に彼がスマホを見始めて…。三松先生のアドバイスは?

セナ(22歳)彼がエッチな女性の配信ばかり見るせいで、自信レスになってしまった

セックス エッチ ジェラシー 嫉妬

【レスなひとびと】vol. 137


最近セナには悩みがある。彼氏のケンジがTikTokやポコチャでエッチな女性ばかり見ていること。デート中、画面がチラッと見えるたびにイラッ。腰をフリフリダンスして、おっぱいを揺らす動画、何回観とるんじゃ! どアホ!

と言いつつ、だんだん自信がなくなってくる。おっぱいはAカップだし。ポコチャのエッチ女性と比べられたら、どうしよう。今日は、久しぶりのおうちデート。張り切って、カヌレなんて焼いてみた。おいしいカヌレで「やっぱセナはいいわ、好きだわあ」と思ってくれるといいんだけど。

「セナ、久しぶり!」

玄関で、ハグ。そのままベッド。

「ああ、セナ、会いたかった」

いつも通り、おっぱいはそんなに触ってもらえないけど。でも到着即エッチって、私の全部を求められていたみたいでうれしい。少しだけ、自信が戻ってくる。

エッチのあとは、ベッドにカヌレを持ってきて。

「さっき焼いたから焼きたてだよ。どうぞ」

「うわ、ありがとう。」

左手でつまんで食べ始めたかと思うと、右手で持ったのはスマホ。目線も…スマホ。はあ、またはじまったか、と思っていると、流れ出す音。マナーモードにし忘れていたっぽい。

「こんなだけど、好きになってくれる人いるかな?」

うわっ。聞き覚えのある低めの女の声。「まりん♪」だ。

前のデートでチラッとケンジの画面が見えて、チェックしたから知っている。おっぱいがおっきくて、銀ぶちメガネをかけた女医のタマゴ、「まりん♪」。腰振りダンスでおっぱいをゆっさゆっさしながら、医学知識満載のエッチ解説をするライバー。賢くてセクシーな女が好きなケンジ。きっとドストライクなんだ。

どうせ、私はおっぱいもないし、女医になれるほどの知力もないですよーっだ! カヌレなんて焼いてバカみたい。妬くを通り越して、怒りでカッと頭に血がのぼる。

「あっ、今のは、ちょっと、15時からしか観れないライブ配信の…」

焦って弁解するケンジに言ってしまった。

「うっせぇわ!」

驚いた顔のケンジ。

「ごめん、今日は帰るわ」

そして、連絡が…途絶えた。

最後のLINEは「ごめん、なんかあそこまで言われると。行動とか制限されるの苦手で。別れよ」

涙で視界がぼやけるなか、スマホをいじっているとポコチャから通知。「まりん♪さんのライブがはじまりました」

こんな時に何よ! と思いつつ開くと、写ったのはウィッグと加工をはずす、まりん♪。

「実はまりん♪、男でした! 男にしては見た目も声もかわいいし、いけるかな〜と思ってはじめたら、予想外に応援してもらえちゃって。だましててすみませんっ。でも、これからも応援してもらえたらうれしいな」

ちょっと! こっちは彼氏にふられたんっすけど!


【三松さんからのコメント】

セナさん、急な怒り噴出でケンジさんをびっくりさせてしまいましたね。意外と、女性のジェラシーに気づかないメンズって多いものなの。そこは察してあげてね。何気ない習慣をいきなり強い言葉で指摘されると、動揺して離れていってしまうなんてこともあるある。

とはいえ、大好きな彼が他の女性のエッチダンスを見ていたら、いい気はしませんよね。

その子と比べられたら嫌だし、つながったらどうしよう、なんて。ほんとITツール発展のおかげで、誰とでも直連絡しやすい時代になって、ヤキモキジェラシーは過去の倍がけで増加中。セナさんのように不安で心がガタガタになってしまう人は全世界にいます。

まずは、爆発しないうちにかわいくジェラシーを伝える努力を。それでもやめないのなら、動画好きの彼のキャラだと思って諦めるしかない。もしくは、彼にも妬いてもらう作戦を練るのがいいかな!

ネット上のライバルなんて、実在するかどうか定かではないぞ。『FaceApp』なんて、おもしろいアプリもたくさん。拾った画像を使って投稿したり、加工バリバリの動画を発信したりだってできる時代。というか、加工ナシのほうが今時めずらしいわけです。

「お顔にもおっぱいにも自信レスのあなた。加工なしの自分を愛してくれる彼を引き寄せるのはあなた次第。カヌレ作りは負けない! みたいな自信を持つのよ」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。


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