アソコはグショグショ、感度もビンビン! 初エッチ前にこっそりしたい「女性の準備」
里穂(20歳)彼氏レス歴=年齢でずっと“ひとりエアエッチ”だったけどリアルエッチできたぞ
【レスなひとびと】vol. 134
「いってきまーす」
よし、お兄ちゃんが出かけた。家には私ひとりだ。
お兄ちゃんが、忘れものを取りに戻ってくる…なんてことがあっちゃまずい。念のため5分待って、クローゼットを開ける。奥の箱からお気に入りを取り出す。
タンポンサイズの、ぷにぷに素材のミニバイブ。
お股に押し当てて、妄想彼氏とのエアエッチを始める。今日は知的でクールだけど、いざという時ドSな彼氏。
「あ〜ん、気持ちいいいい」
里穂は彼氏レス歴=年齢。20歳。
20歳になったらやってみたかったことがある。マッチングアプリへの登録だ。妄想による“ひとりエアエッチ”を卒業して、生身の彼氏としてみたい。リアルエッチに興味津々のお年頃。
“里穂です。彼氏が欲しくて登録しました。大学生で、専攻は心理学。好奇心旺盛で勉強はまじめにするほうです。趣味は読書で好きな作家は…などなど”
プロフィールは、かなり詳しく書いた。趣味、ほんとはひとりエアエッチだけど。相性のいい人とマッチできたらいいな。心もカラダも。
マッチした中から選んだのは、5人。そのなかからデートを重ねて、1人、マジでいいと思える人ができた。和孝さん。
3つ年上の大学院生。穏やかで知的で上品。好きな作家にエロエロな作品を書く人がいたから、この人もしかして…と密かにちょっと期待。
8回目のデート。
「里穂ちゃん、このあとどうする? 帰るなら送るよ」
「う〜ん、いつも送ってもらってばっかりだから、今日はわたしが送る」
「えっ、夜遅いのに。でも…お言葉に甘えちゃおうかな」
そして、和孝さんのマンションのエントランスまでやってきた。
「どこまで送ろうかな。せっかくだから、ちょっと部屋のなか、見てもいい?」
「もちろんいいよ。どうぞ」
白で統一された家具。綺麗にメイキングされたベッド。間接照明。エロい、なんかエロい。でも、このあとどうしたらいいかわかんないぞう。
「ふうん、きれいだね。お部屋見せてくれてありがとう。じゃあ、帰るね」
とりあえずクールに言ってみた。
「男の部屋に来たら、何もしないで帰れるなんて思ってないだろ」
肩に回された手。導かれるままにベッド。望むままの展開。ついに…。
やさしく服を脱がされて、和孝さんの手が大事なところを包んで愛撫する。ゾクゾク。恥ずかしいよう。
次にどこを触られるかわからない。次の快感がどんなものか予測できない。うわあ、人にカラダを委ねるのって、こんなにエッチなんだ。反射的にいやらしい言葉を言ってしまう。
「ん…はあ、もうやだ…」
「ん? 何が嫌なの? 言ってごらん」
「今日は挿れないよ。体を慣らすだけね」と1時間近く愛撫。
頭トロトロ。妄想以上の快感沼にハマってしまった。
「ねえ、和孝さん。大好き…」
ついに生身の彼氏とのリアルエッチ体験完遂。
その後、里穂のエアエッチの妄想相手も和孝さんとなり、和孝さん一色の恋愛が始まりました。
【三松さんからのコメント】
里穂さん、恋愛上手ですね。彼氏がいたことなかったなんて、信じられないくらい。妄想と心理学の力でしょうか。
マッチングアプリの使い方も上手。できるだけ詳しくプロフィールを書くというのは大正解です。真剣度が伝わりますし、人となりをふまえて選んでくれる人も増えます。
ただ単に「パン作りが趣味」だけより「クロワッサンを作って女子だけのお茶会を開いてます」とか「食パンを焼いてサンドイッチにして、ピクニックデートしたいです」とか書くとマッチ相手もそのシーンを妄想してイイねの数は増加。
ちょっとめんどくさいことや、こだわりを書いておくぐらいがフィルターになってちょうどいいかもしれません。
そしてそして。里穂さん、愛する人との初エッチを楽しめて、何より。相手がいるだけで、快感がまた宇宙に広がり、奥行きがグッと増しますよね。エアエッチとリアルエッチの差を実感したことでしょう。初回でインしない彼もなかなかジェントルですぞ。
相手に身を任せられるって、なんて心地良いの、という感覚も体験できましたね。
そう、初エッチでも安心して身を任せるには、お相手との信頼関係がマストなのです。
初エッチにはひとりエッチの経験が生きてきます。エッチへの恐怖心を減らしたり、自分の気持ちイイところを理解できますもん。里穂さんの本当の趣味は、役に立ちまくり。
「彼氏レスの女子に告ぐ。いなくてもエアエッチだけはやっとけ。いざという時、カチコチにならずにすむからね」
三松 真由美
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。
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三松真由美 note 恋と結婚とエッチのテーマ更新中
https://note.com/suzune_16
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「君とはもうできない」と言われまして
©B2M Productions/Gettyimages