彼氏がほしい人必見!…「男性がワラワラ寄ってくる」簡単なコツ

文・三松真由美 — 2020.11.19
現在大量発生中のレスなひとびと、いわゆる「レスびと」の相談内容を、TVや雑誌など多くの媒体で活躍中の、恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美さんにうかがいます。セックスレス、恋愛レスと、レスにもいろいろある。今回は、コロナ禍でより出会いが減ってしまったフリーの27歳女性。愛猫を上げているInstagramにいつも「いいね」をくれる人と会うことになり、気づけばいい雰囲気に…。三松先生が、真剣交際を望む人に向けて、今ドキの出会い方を伝授します。あなたは、突然モテ期に突入するかも!

【レスなひとびと】vol. 96

秋子(27歳)リアル出会いレスだったが、にゃんたのSNSのおかげでオンラインラブ成功

出会い Instagram SNS

「今日はご主人さまがチュールをくれたにゃ」

寝る前のほっこり時間。秋子は愛猫、にゃんたの可愛いショットをコメントと共にInstagramに投稿する。猫好き友だちにおすすめされて更新を始めて以来、日課にしているのだ。

投稿とほぼ同時に、いいねが届いた。

「おっ、ポメ子ちゃんだ」

ポメ子ちゃんは半年ほど前からいいねをくれるようになったアカウント名。そのアカウントに写真が投稿されているポメラニアンのポメ子ちゃんは、猫派の秋子から見ても最高に愛らしい。お手入れを丁寧にしてある。飼い主の性格が現れる。

「きっと飼い主さんも超かわいい女の子なんだろな。ね、にゃんた」

秋子は、事あるごとににゃんたと会話を続ける。おうち大好き、おこもり女子の代表だ。

週末の午後、近所の個人店の人気メニューをウーバーイーツで注文した。

「このシュリンプフライおいしいんだよね」と、にゃんたと一緒に撮影し、ストーリーにあげると、ポメ子ちゃんからDMが飛んできた。

「もしかしてご近所ですかね。そのシュリンプ、サイコーでしょ」

DMをやり取りするうちに、近日会いましょうという話になった。まさかポメ子ちゃんの飼い主さんと会えるなんて! 秋子は喜び勇んで、お気に入りの白いワンピを着て出かけた。

「秋子さんですか? ポメ子の飼い主の宗平です」

約束した20時ちょうど。指定されたパスタ屋の前で話しかけてきたのは、感じのいい青年。

なんと、ポメ子ちゃんの飼い主は男!!

驚きと戸惑い。しかし! ポメ子に似たつぶらな瞳が可愛い。このまま帰るなどできるもんか。

デートは1年ぶり。

パスタ屋で楽しい時間が過ぎる。ワインバーではしご酒。気づけば1時。宗平は秋子の部屋のベッドにいた。白いワンピースのチャックを下ろす。丁寧にハンガーにかけたあと、おっぱいをやさしく舐め、左手を太もものあいだに差し込む。

思わず声が漏れる。

「いけないわ。会ったばかりの日にこんな…こと…」

唇で唇をふさがれた。いざ、というところで。

ニャア。

か細い声が流れてくる。

にゃんただ。酔っぱらった様子の秋子を心配したのか、ドアのあちらで鳴き出した。

思わずふたりで笑ってしまい、エッチはそこまで。宗平がドアを開け、そっとにゃんたを抱きかかえた。

「心配させてごめんね」

やさしくにゃんたの頭を撫ぜる。その姿に秋子のハートは打ちぬかれた。

「今日はじめて会ったばかりだけど、わたし、宗平君のことが好き。遊びじゃなく付き合ってほしいです」

泣きそうになりながらそう言うと、宗平が秋子の頭も撫でた。

「インスタ、何か月も見てたから、初めて会った気がしないよね」

それから5か月半、順調に愛を育んだふたりは一緒に住み、アカウントも統合。にゃんた&ポメ子アカウントは10万フォロワーを超える人気アカになった。


【三松さんからのコメント】

心理的相性の良さで出会えるマッチングアプリや、趣味でつながれるSNSなど、今は、出会えるツールがたくさんあります。DNAを解析するマッチングまで登場してるではありませんか。

秋子さんは、出会いを狙ったわけではないのに結果オーライ♡ 空前のペットブームとSNSが恋のきっかけになりラッキー!

「結婚したーい」と切望し、アプリで出会いを探す人は増加。とは言え、アメリカのようにアプリで結婚するのが一般的かと言うとまだそうではない印象です。

職業が営業の場合、新規の顧客に出会うために、新入社員は、とにかく多数のテレアポをすることが求められます。恋もそう。出会いに恵まれるためには、そのために行動することが必要。

結婚相手に出会いたい人も、友人がほしい人も、今いる場所で探すことが難しければ新たなコミュニティで動くのを意識して。そのためには、自分の世界観を広げなければなりません。

仕事の話やコンビニのお菓子の話だけでなく、会話がはずむようなテーマをいくつも持っておくこと。秋子さんのように、特化した趣味のアカウントを更新するのはおすすめ。同じ趣味を持つ人と交流が始まるのは自然な流れです。

婚活のプロ達は出会いの窓口をひとつに絞るのではなく、オンライン、オフラインの出会いの場を組み合わせるよう言っています。可能性を広げる意味でアプリやSNSを取り入れてみてくださいね。

「彼氏がほしいとつぶやく時間があるなら、速攻動け!
 ダイエットでも手作りゴハンでもまずはアカ作成。
 日々を楽しんでいれば、男性もワラワラ寄ってくる」

三松 真由美 
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター4万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。コミック『「君とはもうできない」と言われまして』(kadokawa)好評発売中。


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