8年間もエッチし続けたのに…「本命昇格できなかった」女性の敗因 #192

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子 — 2021.5.31
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、8年間もセフレを続けながら、本命になれないままの35歳女性。なかなか縁を切れない彼女に、佑雪さんが、これで本命彼女になれるかどうかが決まる、といっていい初動の大切さを説きます!

お悩み:「8年セフレから、本命昇格の目はあった?」

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【クラブ佑雪】vol. 192


8年前からセフレがいます。私は最初から彼が大好きでしたが、彼は私に興味なかったのですが、2年半経過した頃には私のことをいろいろ知りたいと言ってくれるようになりましたが、その頃すでに彼に対する不満が募ってたので爆破しましたが、またこちらから連絡して会うようになり、関係が続きましたが、彼に対して些細なことでイライラが止まらなくなり、私がLINEで一方的に文句を言ってしばらく音信不通で、また私が連絡して会う形が数回続きました。

確かに最初の頃に比べてセックスで愛を感じるようにはなりましたし、家に泊まりに来るときは差し入れを必ず買ってきてくれたりはしますが、関係を自分からハッキリはできませんでした。 出会って4年目にずっと好きだったことはLINEで伝えてます。

彼から好きと言われたことは1度もなく、最初に私が爆発したときに「私の体がすごい好き」と言われました。「かわいい」とは言ってくれます。

結局自分でもどうしたいかわからず、会えばセックスをする関係に満足してる自分もいましたが、些細なイライラはおさまらず、私が相手の口臭を指摘したのが引き金で2年前に「一緒にいてもストレス溜まるから終わりにしよう」と言われ、その後何回か連絡してもずっと無視されてましたが、最近連絡が取れるようになり、その際に「結婚は絶対しないからそれだけは理解してほしい」。私とのセックスは「気持ちよかったからスポーツ感覚ならいい」と返信がありました。

その後1度会いセックスしました。 正直もう恋愛感情の好きではないですが、不思議と嫌いにはなれないです。私が本命彼女になれなかったのは、私がハッキリ付き合いたいと言わなかったからでしょうか? この8年でほかに付き合った人もいましたが、彼とはなかなか縁が切れず困ってます。

(みなみ 35歳 自由人)

セフレから彼女への昇格率はゼロじゃない! けど…

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ご相談者さまが本命彼女になれなかったのは、体の関係になる前に、彼とちゃんとした信頼関係をつくって、そのうえでお互いに「付き合おう」と意思確認をしなかったからですね。恋は初動が9割ですからね。初動でちゃんとしておかないと、今回のような迷宮入り、未解決の結果で終わるのが9割。そう、1割の可能性はありましたね。そこをなぜ、生かせなかったか。

お答えする前に、男性心理を解説させていただきますね。

男性が女性とエッチするということは、生理的にOKということ。これはいいことです。ただ、もし、男性がその女性とただエッチするだけでなく、付き合いたい、好きだと思っていたら、エッチに誘って軽いと思われたり、嫌われたりは絶対にしたくないから、ちゃんと交際を申し込むなり、気持ちを伝えてくるのが9割なんですよ。残りの1割も、好きな女性を手放したくないから、やった後に誠意を言葉で示してくれます。つまり、それがないのに体の関係だけ続くというのは、基本的にはセフレです。

もうひとつ、男性の気持ちとして、いいなと思う女性がいて、流れでエッチに誘ったとするじゃないですか。そのとき、まだ付き合ってもいないのに、彼女がついてきちゃうと狩猟本能としては「やった!」、ピュアな男心としては「意外と軽いんだ、がっかり」ってなっちゃうらしいんです。だったら誘うなよ! って感じですが、でも、それが男心なんだからしょうがない。

多くの男性は自分の彼女には貞淑であって欲しいから、そこをテストしてるんですよね。だから、ご相談者さまは最初の“貞淑テスト”で不合格を喰らってるんです。“彼女になるテスト”の全体の合格点が100点満点だとすると、貞淑の科目だけで30点くらい配分がありますから、ここを落とすと、敗者復活はなかなか難しい。“貞淑テスト”を落としても合格できるのは、最初から合格が決まっていた、つまり、彼が最初から惚れていたお相手くらいですかね。

ちなみに“かわいい”は、高校を受験するなら中学卒業の見込みがあること、みたいな受験の際の最低限の申し込み資格だと思ってください。セックスなど、ほかの科目については人によっても点数配分は異なりますが、多くは10点程度じゃないでしょうか。ほかは、会話力、常識力、経済力、性格なんかも受験科目に入ってるでしょうね。

で、「2年半経過した頃には私のことをいろいろ知りたいと言ってくれるように」とあるように、彼がほかに誰もいなくて寂しかったりして、いっとき彼女候補に浮上していた可能性もなくはないです。ご相談者さまは“僕を大好きか”科目ではかなりの高得点を叩き出していましたから。ただ、その後、残念なことに、この科目でも赤点をとり、そのことが永遠の不合格の決定打となったこと、お気づきでしょうか?

「その頃すでに彼に対する不満が募ってたので爆破しました」。これ。彼の気持ちより、自分の感情を優先させた行為ですよね。これをやると「僕より、自分を好きな勝手な人だな」と思われるんです。この行為は性格点にも悪影響を及ぼします。これにより、完全に“本命彼女昇格試験”不合格になっちゃったんですね。なおかつ今後の受験資格まで剥奪されたというわけです。

だから、「出会って4年目にずっと好きだったことはLINEで伝えてます」の後も、合格通知はきませんでした。お相手から好意を伝えられて、付き合いたければ、男性は必ず動きます。そういうことです。ご相談者さまが「付き合おう」と言わなかったからではありません。

世の中、本命彼女テストを開催している男性は、彼以外にもたくさんいらっしゃいます。そろそろ浪人をやめて、ほかを目指されてもいいのではないでしょうか。ご相談者さまの、合格ご祈念申し上げます!


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藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、WEB上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママ。占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」連載中。Clubhouseで基本、日曜の午後3時から1時間ほどお悩み相談やってます。


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