岡本太郎ワールドで、色褪せない没入体験を! 大阪万博のレガシーに触れる

ライフスタイル
2025.03.30

大阪駅からは地下鉄御堂筋線(北大阪急行線乗り入れ)梅田駅利用、新大阪駅からは地下鉄御堂筋線新大阪駅利用。千里中央駅で大阪モノレールに乗り換えて万博記念公園駅下車。

2025大阪・関西万博の開幕を目前に控え、改めて注目を集めるのが1970年に開かれた日本万国博覧会(大阪万博)。“人類の進歩と調和”をテーマに、アジアで初めて開かれた万国博覧会は77の国が参加、6420万人を超える入場者数を誇った。当時の日本の人口の約半数が足を運んだほど、記録にも人々の記憶にも残るスペシャルなイベントだった。

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万博記念公園

55年の時に育まれて、文化と自然が交じる場。
その広大な会場跡地を整備して造られたのが万博記念公園。園内にはアイコンであり続ける太陽の塔をはじめ、当時の賑わいを伝えるEXPO’70パビリオン、テーマ館で展示された世界各地の民族資料を受け継ぐ国立民族学博物館と、大阪万博の息吹が残る。

前衛芸術家・岡本太郎が手掛けた太陽の塔はもちろん、桜をモチーフにしたシンボルマーク、各国や企業のパビリオンの意匠、個性豊かなユニフォームなど、デザイン性の高さやユニークさは古さを感じさせないもの。作り手の情熱や日本という国のパワーが伝わってくる。当時の人々のメッセージへ思いを馳せながら、じっくり見て回りたい内容となっている。

太陽の塔

岡本太郎ワールドで、色褪せない没入体験を。
“人類の進歩と調和”を表現するテーマ館の一部として、テーマ館プロデューサーの岡本太郎がデザインから館内展示までを手掛けた。高さ約70mの巨大作品のお腹にある「太陽の顔」は現在、頂部の「黄金の顔」は未来、背面の「黒い太陽」は過去を表している。2018年からは長く閉ざされていた内部を一般公開。当時の人々を驚かせた胎内を体感できる。

信楽焼のタイルで作られた「黒い太陽」。

大阪万博閉幕後に行方不明になった「地底の太陽」を復元。

岡本太郎によるスケッチが日付順に並ぶ。

フィギュア太陽の塔(白)などグッズも充実。

胎内を貫くオブジェ「生命の樹」。始原の単細胞生物からクロマニョン人まで生命の進化の過程をたどる生き物が展示されている。

まるでSF映画を思わせる腕の内部は、規則正しい鉄の骨組みで構成されている。

窓越しに見上げる顔もユニーク。

INFORMATION インフォメーション

太陽の塔

吹田市千里万博公園 TEL:0120・1970・89(万博記念公園コールセンター) 10:00~17:00(最終受付16:30) 水曜休(万博記念公園に準ずる) 入館料¥720(別途、万博記念公園入園料が必要) 前日までの事前予約制(当日空きがあれば当日券の販売あり) 

詳しくはこちら

写真・わたなべよしこ 取材、文・大和まこ

anan 2440号(2025年3月26日発売)より

MAGAZINE マガジン

No.2440掲載2025年03月26日発売

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