想いを贈って、気持ちがつながる。手みやげ上手になる贈る側、もらう側の心得を井垣さんに教えてもらいました。
【贈る人の心得】
手渡すときに、しっかり伝える。「選んだ理由」も言葉にしよう。
「食べてみたらすごくおいしくて」「○○が好きと聞いて」など、その手みやげを“選んだ理由”には、“あなたに喜んでほしくてこれを選んだ”という気持ちがつまっています。遠慮せずにしっかり伝えましょう。選んだ理由からトークがはずむこともあります。ただし、「有名だから」「行列ができていたから」はNG。だからといって、必ずおいしいとか、相手の好みに合うとは限りません。自分で食べて味を確かめるのは鉄則です。
相手の好みや状況が不明なら、“定番の品”に頼るのも大事。
相手の好みがわからないときは、季節のフルーツや、老舗の和菓子、美しいフラワーアレンジメントなど、手みやげの“定番”を選べば外れナシ。「○○がおいしい季節だから」「定番のお菓子だけど、限定の○○味がおいしくて!」など、選んだ理由も自信を持って伝えよう。相手の好みに合うか不安なときは、「好みがわからなかったけど、きっと喜んでくれると思って」と素直に伝えてOK。「一生懸命考えてくれたんだな」と、それだけでも相手は嬉しいはずです。
【もらう人の心得】
箱を開ける、その瞬間。あなたの表情は見られています。
手みやげをもらったときのリアクションは、オーバーなくらいがベスト。箱を開けるとき、相手は「気に入ってくれるかな…」とドキドキしながらあなたの反応をうかがっています。リアクションは、(1)見た目…「はじめて見た!」「包装紙もかわいい」。(2)選んでくれた理由へのコメント…「わざわざ買いに行ってくれたの!」「そんなお店があるんだね」。(3)味…「こんなの食べたことない!」「おいしい~」など、3つのポイントを押さえれば完璧です。
後日のお礼は3日以内に。相手を安心させるアクションを。
もらってすぐに食べることができなかった場合は、3日以内に「食べた」報告と感想を伝えて。「食べたかな」と相手を心配させてしまうのはとっても失礼。伝えるときは、ぜひ絵ハガキを使ってみて。メールではなく絵ハガキというところに、相手は「こんなに喜んでくれたんだ」とびっくり! その分、心にしっかり残ります。字のうまい下手ではなく、想いを素直に伝えることが大事です。ハガキは届くまで時間がかかるので、アクションは早めに。