水やりや虫の心配も少ない! 初心者でも手軽に育てられる“ミニグリーン”

ライフスタイル
2024.07.04
美しい緑色やユニークなフォルムを見ると、自然に穏やかな気持ちになれる植物たち。デスクの上に置いて愛でられるミニサイズで、土を使わずビギナーでも手軽に育てられる、いま注目のグリーンアイテムをピックアップしました。

初心者も始めやすい。ミニグリーンを育ててみよう。

植物を置きたいけど、“枯らしたらどうしよう”など苦手意識があり、躊躇している人も多いはず。

「枯れるのは、水が足りない、もしくは多すぎて根が腐ってしまうという水の問題。そして、日当たりの悪さが2大要因です。また、お世話が面倒、虫が出るのが嫌だという声も多く聞きます」(植物アーティスト・中島大輔さん)

そんな人におすすめなのが、水栽培やハイドロカルチャーなど土を使わないものや、苔を取り入れたミニサイズのグリーン。手軽さとオシャレなデザインが人気。

「あげる水の量の判断が簡単にでき、室内の好きなところに置きやすいです。また、週に1度など水やりの頻度も少なく、虫が出る確率も下がります。ただ、あまりにも手間がかからないので、存在を忘れないよう注意を。目に入る場所に置き、気にかける時間と愛情を持つことで、ペットを飼うのにも似た癒しがもらえるはずです」

【水栽培】水だけで育てる、洗練されたインテリアグリーン。

ミニグリーン

根の半分が浸かるくらい水を入れ、週に1回、減った分の水を足すだけと手軽な水栽培は、仕事や旅行で少し家を空けることがあっても安心。植物の存在感を楽しめるシンプルで洗練されたデザインも魅力に。2~3週間に一度は器の水を交換しよう。2のギムノカリキウムは日当たりのいい明るい場所に置いて。

1.(写真・右)丈夫で枯れにくいので初心者におすすめ。空気をきれいにしてくれる力があるともいわれている。H約15cm 植物と器のセット¥4,400
2.(写真・左)サボテン科の植物で丸みのある形がチャーミング。白く可愛い花が咲く。トゲに注意。H約15cm 植物と器のセット¥7,900(WOOTANG info@wootang.jp)

【スギベース】杉の間伐材と土壌菌で育てる新感覚の園芸土。

ミニグリーン

国産の杉間伐材に土壌菌を配合した室内園芸用土「スギベース」は、通気性と排水性に優れ、保水力も高く水やりの回数は週に1度以下。腐敗やカビの発生も抑えられる。1のソテツは明るい場所、多肉植物の2モロキニエンシス・ポーチュラカリアは多湿を避け、日当たりが良く風通しのいいところで育てよう。

1.(写真・右)たくましい幹と、反り返るように開く濃い緑の葉が特徴。恐竜がいた時代から自生しており、生きた化石とも呼ばれる。H約25cm¥3,905
2.(写真・左)柔らかな色をした丸みを帯びた葉の先端から黄色い花が咲く。ハワイのモロキニ島生まれ。H約22cm¥4,345(HITOHACHI https://hitohachi.com/

【苔盆栽】キュートな苔盆栽は、水をしっかりあげればOK。

ミニグリーン

緑がこんもりとした姿が可愛らしく、どこか神秘的なムードが漂う苔盆栽も、簡単にお世話できるグリーンアイテムの一つ。表面が乾いてきたら中心部まで水を行き渡らせることがポイントで、2の場合は器ごと水にどぼんと浸けよう。苔が潤ったら、根が腐らないように余分な水を切ることもポイント。

1.(写真・右)苔と檜を組み合わせたミニ盆栽。メタル塗りの器は漆器職人が手がける。TAKUMI/連山ヒノキ 樹木高約8cm、丸筒 φ6.5×H5cm¥16,500
2.(写真・左)スタイリッシュなマスに入った小さくて愛らしい苔のキューブ。5個で1セットとなり、受け台とともに販売中。(ちょこぼん/みくに園 https://chokobon.com/

【ハイドロカルチャー】強い光がなくても大丈夫。デスクに小さなオアシスを。

ミニグリーン

土の代わりに、水質浄化や脱臭効果が期待できる「ゼオライト」という天然鉱石を使った水耕栽培の一種であるハイドロカルチャーは、水を鉢の5分の1程度入れるだけと、とにかく簡単。石が乾燥して白くなり、底に溜まった水がなくなったら、次の水やりをしよう。強い直射日光が当たる場所は避けること。

1.(写真・右)独特なフォルムをした根に目を奪われる、生命力を感じるガジュマルは、“幸せを呼ぶ木”としても知られる人気の植物。H約20cm¥2,980
2.(写真・左)オアシス感を楽しめる、小さなヤシの木。耐陰性が高く、日当たりの少ない場所に置いても安心。H約20cm¥2,980(東京寿園 https://tokyo-kotobukien.jp/

お話を伺った方・中島大輔さん 植物アーティスト、「WOOTANG」代表。植物とアートの融合と新たな可能性を模索し、インテリアやメディアなどを通じて発信。国内外の芸術祭にも参加している。

※『anan』2024年7月10日号より。写真・市原慶子 スタイリスト・官野亜海 取材、文・重信 綾

(by anan編集部)

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