竹田さんは米カリフォルニア在住のライター、研究者として活動され、Z世代の中で流行っているトレンドやカルチャー、政治意識、恋愛観など、彼ら彼女らを取り巻くムーブメントについて雑誌等に寄稿している、いま注目の気鋭の書き手。
今回、竹田さんには“人間関係におけるZ世代的価値観”というテーマでインタビューをお願い。アメリカを中心にZ世代に見られる行動の傾向やその裏にある若者たちの心理について分析的に語っていただきました。
取材に先立ち、これまでに上梓された『世界と私のA to Z』『#Z世代的価値観』を読み直しました。貧富の格差や人種差別、物価高や気候変動などハードな問題に直面しながらも、TikTokやInstagramでの飾らない自己表現やセラピーの積極利用など若者たちが自分らしくサバイブするリアルな実態が瑞々しい筆致で書かれている。本を読んでいると、将来について希望よりも不安のほうが多そうな世代ですが、果たして実際のところはどうなのか…?
竹田さんによると、大事なのはセルフラブ。つまり、いかに自分を大事にしてあげられるかということ。大変な世の中だからこそ、自分のことくらいは自分で大切にしたい。そして、周りのみんなも自分と同じようにきっと大変…という想像力から相手に対しても優しくなれるのではと竹田さんは考える。そうした「優しさ」のベクトルが、自分や相手、職場から政治、環境問題にまで広範に向くのがこの世代のひとつの特徴なのだと、本稿ではZ世代の「優しい」価値観についてたっぷり語ってくれました。続きはぜひ本誌をご覧ください。自身もZ世代のひとりとして語る竹田さんの言葉は一つひとつに説得力があり、どれも興味深い内容ばかり。取材も議論を重ねるようにしてどんどん盛り上がり、少し時間を延長してのロングインタビューとなりました。本稿はZ世代の実態に関する内容ですが、他にも性格診断によるコミュニケーション法や割り勘問題、飲み会についてなど身近に感じられるコンテンツも収録。春は出会いと別れの季節。進学、新生活など、環境の変化に不安を感じる方もいるかもしれませんが、優しさについて考えてみて、少しでも自分らしく過ごすためのヒントになりますように!(YW)
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