とはいえ今回、“想う・募る・溢れる”をテーマに、感情の振れ幅を表現していただくという、なんともデリケートでセンシティブでハードルの高いお題。それにもかかわらず、さらにダメもとで「もしよかったら感情の高まりを表現する際、涙を浮かべていただくなど…お願い…できます…でしょうか?」と、恐縮しながらご相談したところ、あっさり「はい、わかりました」とご快諾。なんという潔さ! 有村さん、かっこよすぎます!
お支度を終え、まずは“想う”の撮影から。カバーにもなったシャツ1枚コーデで控室から出ていらっしゃった時にはもう、想う、想像する、優しいスイッチが入ってらっしゃって、さすが!と驚きました。薄いピンクのバラが有村さんの品の良さともマッチしてとても美しい時間が流れました。
次に黒いジャンプスーツを着こなしていただいた“募る”の撮影。「心が込み上げてきて、こう、ぎゅーっと、ぎゅーっとなる感じを表現いただきたいです」という、編集担当の不明瞭な説明にもかかわらず、高ぶる感情や切なさを存分に表現していただきました。
そしてシアーコーデに着替えていただき、3つ目の“溢れる”の撮影へ。やり場のない想いをダンスのように舞って表現していただいたあと、山場となるガラス越しの涙のシーン。あたりがシーンと静まりかえり、数分間シャッターの音だけがスタジオに響きました。スタッフ一同が息をのむほど見惚れ、その場にいる全員が感動し、有村さんの涙にもらい泣きするスタッフまで出るほど。
「OKです!ありがとうございます!」の掛け声で、ふっといつもの有村さんの優しい笑顔に戻り「お疲れさまでした!」と。なるほど、これが俳優の底力かとまざまざと感じさせられる一日となりました。ぜひ、誌面と照らし合わせながら一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。
そして、好評発売中の『有村架純写真集「sou.」』(小社刊)もぜひチェックをお願いします。タイトルの「sou.」は「想う」のソウです。想像することを大切にされてらっしゃる有村さんの魅力がぎっしり詰まった一冊に仕上がりました。東京、鎌倉、タイを舞台に開放感あふれる30歳の有村架純さんを堪能いただけます。(NT)
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