まずは睡眠の質を改善。その上でお悩み別ケアを。
リモートワークなどで家にいる時間が増えた人が多いこの一年。生活習慣の変化に伴い、体の不調を感じる人が増えているという。
「その大きな原因と考えられるのが、睡眠の質の低下です。コロナ禍での生活は自己管理に委ねられがちですが、それにより寝る時間が後ろ倒しになった人が増加。その時間をSNSなどデジタルコンテンツの視聴に費やしている人が最も多いという調査結果もあります。デジタルコンテンツに触れていると、自律神経のうち日中の活動を司る交感神経が優位になるので、寝つきが悪くなるんです。また、夜中まで交感神経が優位な状態は自律神経を疲れさせてしまうため、眠りが浅くなってしまう。睡眠の質の悪化は、体にとってストレス。しかも自律神経が疲れていると血流が滞り、さまざまな支障が表れます」(東京疲労・睡眠クリニック院長・梶本修身先生)
肩や首のコリ、むくみ、眼精疲労など身近な不調は、睡眠を整え、自律神経を回復させることで改善可能とのこと。まずは寝る90分前にはスマホやPCの使用をやめることが第一歩。また、過度な緊張などで日中に自律神経を疲れさせないことも大切に。その上で、お悩み別のケア法を先生がアドバイス。さらに編集部セレクトのグッズで、不調から解放されよう!
Q. 朝の目覚めが悪く、起きても倦怠感が拭えません。
A. 毎日同じ時間に、音ではなく光のアラームで起きてみること。
実は音の目覚ましは、自律神経が驚いてしまい、体にとって負担に。「一番いいのは、光の刺激を活用すること。10~15分かけて徐々に明るくなると、眠りが浅くなり、自然に起きた心地がします。毎朝同じ時間に起きるのも、良好な目覚めに不可欠です」
日差しを感知してカーテンを自動で開けてくれる!
SwitchBot『SwitchBot カーテン』
朝日を浴びて自然に早起きしたい人はコレ。カーテンレールに取りつけると、日の光を感知して自動でカーテンをオープン。タイマー設定もOK。¥8,980*税込み、編集部調べ(FUGU INNOVATIONS JAPAN TEL:045・228・8768)
太陽光のような明暗を再現し、自然な目覚めをサポート。
フィリップス『SmartSleep ウェイクアップ ライト』
太陽光をヒントに開発された光目覚まし時計。徐々に明るくなり、まるで朝日を浴びて目覚めたような心地に。ライトの明るさは20段階に調節可能。¥13,600*編集部調べ(フィリップス・サポートセンター TEL:0120・479・156)
日光浴を再現したアイウェアで乱れた体内時計をコントロール。
ウェザリー・ジャパン『AYOLITE』
光の力で体内時計を調整するメガネ型デバイス。朝スッキリ目覚められない、夜なかなか眠れない…という時は起きてすぐに装着。乱れた体内時計を約20分でリセット。¥19,800(ウェザリー・ジャパン TEL:03・4520・5430)
梶本修身先生 東京疲労・睡眠クリニック院長。著書に『疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』(アスコム)など。テレビなどメディア出演も多数。
※『anan』2021年3月24日号より。取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)